レスポンシブ検索広告とは?効果的な設定方法を解説【画像付き】
この記事でわかること
- レスポンシブ検索広告の基本と仕組み
- 画像付きで解説、レスポンシブ検索広告の設定手順
- レスポンシブ検索広告で成果を最大化するポイント
「レスポンシブ検索広告って何?」
「レスポンシブ検索広告のメリットは?」
「レスポンシブ検索広告の使い方を知りたい」
という疑問を持たれている方向けにリスティング広告のレスポンシブ検索広告の基本やメリット、使い方について解説します。
この記事を読んでいただければ「レスポンシブ検索広告」についての理解が深まり、正しく活用することが可能になります。
リスティング広告の基本や仕組みについては『リスティング広告とは|仕組み・運用・成功の秘訣を初心者向けに解説」の記事をご覧ください。
目次
レスポンシブ検索広告の概要とメリット3点
レスポンシブ検索広告は、Google広告やYahoo!広告で利用可能なリスティング広告のタイプのことです。
レスポンシブ検索広告は、広告主があらかじめ複数の広告見出しと説明文を設定することで、検索エンジンが自動で最適な組み合わせを選び、ユーザーに対して表示します。このシステムによって、ユーザーにとって最も関連性が高く、検索ニーズにあった最適な広告を配信することが可能になります。
『レスポンシブ検索広告について – Google 広告 ヘルプ』のページもご確認ください。
レスポンシブ検索広告のメリット3点について、それぞれ解説します。
メリット①デバイスごとの視認性が向上
ユーザーの使用デバイスに応じて、広告のテキスト量が自動調整され、最適な表示形式でメッセージが伝えられます。これは、特に多様なスクリーンサイズを持つデバイスが普及している現代において、広告効果を最大化する上で重要です。
メリット②関連性の高い見出しや説明文を自動で組み合わせることが可能
広告作成時に設定した見出しや説明文から、検索クエリと最も関連性が高いと判断される組み合わせが選ばれます。
これにより、ユーザーの検索意図により密接に合致した広告を提供でき、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
メリット③オークションの機会が増える
より多くの検索語句で広告文との一致率が高まり、入札オークションに参加できる機会が増加します。結果として、広告の表示回数が増え、広告のリーチが拡大します。
以上がレスポンシブ検索広告のメリットになります。『レスポンシブ検索広告のご利用ガイド – Google 広告 ヘルプ』も合わせてご確認ください。
レスポンシブ検索広告のデメリット
レスポンシブ検索広告にはメリットが多くありますが、一方でデメリットも存在します。
①意図しない内容での広告表示
広告見出しや説明文が最適に組み合わせて表示されるため、広告主側が意図しない組み合わせが作成されることがあり、メッセージが予期しない形でユーザーに伝えられる場合があります。どの組み合わせが表示されても問題が無いように、広告文を考える必要があります。
②効果検証が限定される
広告のクリック数やクリック率、コンバージョン数、コンバージョン率は一つの広告として集約されるため、作成された各組み合わせの詳細な広告効果を確認することが難しくなります。
レスポンシブ検索広告の入稿規定
レスポンシブ検索広告を入稿する際の規定は下記の通りです。
アセット | 最大入稿数 | 最低入稿数 | 文字数 |
---|---|---|---|
広告見出し | 15個 | 3個 | 半角30文字以内 |
説明文 | 4個 | 2個 | 半角90文字以内 |
表示URL | 2個 | — | 半角15文字以内 |
広告見出しと説明見出しについて、詳しく解説します。
広告見出し
最低3個から登録可能ですが、最大数の15個まで登録しましょう。最大まで登録すると、その分オークションの入札数も増えるので、表示回数も増加します。
登録している配信キーワードを活用しながら、関連性の高い広告見出しを作成しましょう。
説明文
最低2個から登録できますが、最大数の4つを登録しましょう。
広告見出しと同様の理由になります。
『レスポンシブ検索広告について – Google 広告 ヘルプ』のページもご確認ください。
レスポンシブ検索広告の入稿手順(Google)
Google広告でのレスポンシブ検索広告の具体的な入稿手順について解説します。
①左側メニューの「広告」をクリックします。
②「+」ボタンを押します。
③「レスポンシブ検索広告」を選択します。
④レスポンシブ検索広告を作成するキャンペーン、広告グループを選択します。
⑤「最終ページURL」に広告の遷移先URLを入力します。
⑥「表示URLのパス」を入力します。見出しの上のURLの末尾に表示されるテキストです。
⑦「広告見出し」を入力します。「+広告見出し」の箇所をクリックすると、最大15個まで広告見出しの入力枠が増えます。
⑧「説明文」を入力します。「+説明文」の箇所をクリックすると、最大4個まで説明文の入力枠が増えます。
⑨「ビジネスの名前とロゴ」を追加可能です。(任意)
⑩「サイトリンク」でサイトリンクアセットが設定可能です。既存のアセットを紐づけることもできます。
⑪「その他のアセットタイプ」では広告アセットが設定可能です。
⑫「広告のURLオプション」ではトラッキングテンプレートや最終ページURLのサフィックスが設定可能です。
⑬「保存」で作成完了です。
広告アセットについては『【Google 広告】広告アセットとは?全14種類の設定方法やメリットを解説』で詳しく解説しております。
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レスポンシブ検索広告で成果を最大化するポイント6点
ここではレスポンシブ検索広告で成果を最大化するポイントを解説します。
1.広告見出しと説明文のバリエーションを増やす
レスポンシブ検索広告の最適化において最も基本的なステップは、様々なバリエーションの見出しと説明文を用意することです。これにより、ユーザーの検索意図に合った広告を表示することができます。広告見出しは最大数の15個、説明文は最大数の4個を必ず登録しましょう。
2.キーワードの広告文への反映
広告グループに登録しているキーワードに関連する見出しと説明文を用意することで、広告の関連性を高めることができます。これにより、クリック率の向上とコンバージョン率の向上が期待できます。
キーワード選定の方法は『【決定版】リスティング広告で成果を出すキーワード選定|簡単6ステップでわかりやすく解説』の記事で詳しく解説しております。
3.広告カスタマイザの活用
広告カスタマイザは、ユーザーの検索語句に合わせて広告文を出し分ける機能です。1つのレスポンシブ検索広告の中で、検索語句に合わせて多くの広告文を配信することが可能です。
詳しくは『Google広告の広告カスタマイザの設定方法を解説【画像付き】』の記事で詳しく解説しております。
4.広告グループごとにレスポンシブ検索広告を1つのみ設定
1つの広告グループ内に複数のレスポンシブ検索広告を設定した場合、インプレッションが分散し、最適化や効果検証の時間がかかってしまいます。
1つの広告グループに設定可能なレスポンシブ検索広告は、3つまでと規定されていますが、基本的には1つに絞りましょう。
5.独自性のある広告見出しを5つ以上指定
同じような意味の見出しを複数設定してしまうと、効果的な組み合わせの広告文を作成する機会を損失してしまいます。独自性のある訴求を含んだ広告見出しを設定することで、より幅広いユーザーへ効果的にアプローチできます。
6.ピンの設定を控える
レスポンシブ検索広告には特定の見出しや説明文を広告の特定の位置に固定できる機能があります。この機能は便利ですが、使用する際は慎重に行うことが推奨されます。固定されたアセットは、機械学習で最適な組み合わせを見つける機会を限定してしまうため、可能な限り柔軟な設定を心がけましょう
以上が、レスポンシブ検索広告で成果を最大化するポイントになります。魅力的な広告文の作成方法については『リスティング広告のクリック率を上げる広告文のコツ11選|NG例とOK例で徹底解説!』の記事をご覧ください。
レスポンシブ検索広告で効果が出ない際に見直すべきポイント
レスポンシブ検索広告のメリットや具体的な活用方法について解説してきましたが、実際に運用してみて効果が出ない際に、キーワードや広告文の精査といった足元の改善はもちろん日々行うべきです。
しかし、その場しのぎの対応だけではなく、そもそものリスティング広告の戦略から見直してみることが必要です。
「誰に何を伝えるのか」というリスティング広告において最も重要な戦略の部分が、考え切れていなかったり、詰めが甘かったりするといざ戦術を実行した際に効果が出ないケースは往々にしてあります。
目先の改善施策の実行だけではなく、今一度戦略から見直してみましょう。
リスティング広告の戦略の立て方については、下記の記事で詳しく解説しております。
リスティング広告戦略の全て|競合に打ち勝つ戦略立案の方法を公開!
リスティング広告のアカウント構成に関するよくある質問
Q.キャンペーンはどのように分けるべきでしょうか
A.ユーザーのニーズや検討度合が異なるキーワードを配信する、または配信エリアをいくつかに分けて配信する際にキャンペーンを分割しましょう。なるべくシンプルなアカウント構造にする必要があるので、それ以外の場合はキャンペーンは基本的にまとめるようにするべきです。
Q.広告グループはどのように分けるべきでしょうか
A.製品またはサービス、オーディエンスを複数配信する際には広告グループを分けましょう。複数の製品またはサービスについて訴求する場合は、キーワードを分けて、それぞれ広告文も出し分けた方が良いので、製品・サービス別に広告グループを分けるべきです。
また、オーディエンスを複数配信する際も広告文を出し分ける必要があるので、広告グループを分割します。
Q.広告は広告グループの配下にいくつまで作ってもよいでしょうか
A.基本的には1つだけに絞りましょう。複数作るとデータが分散されるため、学習スピードが落ちるデメリットが存在します。意図をもって複数の広告をテストしたい場合は、2つ以上の広告を作っても問題にないですが、前述のデメリットがあるということは認識しておきましょう。
Q.GoogleやYahoo!、Microsoft広告でアカウント構成のポイントは変わりますか?
A.同じ認識で問題ないです。複数媒体でリスティング広告を実施する場合は、同じアカウント構成で始めましょう。
まとめ
リスティング広告のアカウント構成の重要性や、作成方法について解説しました。
当記事を参考にアカウント構成を設計し、広告効果の改善を図りましょう。
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