整骨院・整体院の集客方法まとめ【プロ監修】|他院に勝つ施策

 
 

この記事でわかること

  • 整骨院・整体院の集客が上手くいかない理由
  • 整骨院・整体院の成功につながるWebでの集客方法
  • 整骨院・整体院のWeb集客のポイント
谷田 朋貴

監修者プロフィール

谷田 朋貴

一橋大学卒業後、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社、Web専業広告代理店を経て、株式会社電通デジタルに入社。アカウントプランナーとして国内の大手クライアントに対し、運用型広告を中心にデジタル全体のプロモーション施策の戦略立案・実行に従事。2023年12月、株式会社アドカルを創業。

整骨院・整体院の集客にはWeb上での施策が効果的です。

本記事では、整骨院・整体院におけるおすすめの集客方法をご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。

多くの整骨院や整体院がWeb集客施策を実施していますが、思ったような効果が出ず、悩んでいる担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、整骨院・整体院の集客がうまくいかない理由・背景について解説します。

・ターゲットが明確に定まっていない
・リソースの不足
・集客施策の外注先選定が失敗している

ご参考になれば幸いです。

ターゲットが明確に定まっていない

Web集客の施策を実施していく上で、具体的なターゲットの設定が必要になります。

「自社店舗に訪れる可能性がある人はどのエリアに住んでいるのか」
「整骨院・整体院に来る人はどんなニーズがあるのか」
「整骨院・整体院に来る人はどのような行動をとるのか」

を明確にすることで、より費用対効果の高い集客が可能になります。

整体院・整骨院への訪問を検討しているユーザーは、例えば脱臼を直したいであったり、姿勢の矯正をしたいであったり、悩みは多岐にわたります。

どのような症状を治すことが専門で、競合と比較してどのような領域に強みや優位性を持っているかを改めて整理することで、狙うべきターゲットが明らかにする必要があります。

また、自社で抱えている顧客のデータの分析や競合との比較、外部ツール・支援会社を活用することも重要です。

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リソースの不足

整骨院・整体院の方の中には自社のみでWeb集客を実施している方もいらっしゃるのではないでしょうか。柔整師業務とWeb集客業務をどちらも兼ねている方も多いかと思います。

そのような状況下でWeb集客の施策を手当たり次第に実施すると、リソース不足に陥り、最終的にあまり効果が出ずに費用だけがかかってしまった…という事態になりかねません。

Web集客に注力していきたいと考えている整骨院・整体院の方は、Web集客の専門家であるマーケティング支援会社や広告代理店へ依頼する方が、費用対効果の面でよいかと考えております。

集客施策の外注先選定が失敗している

Webの広告代理店やフリーランスにWeb集客を外注したが、上手くいっていない…というケースもあるかと思います。

要因としては、

・外注先が適切な広告運用やサイト改善の施策を実施できていない
・外注先のレスポンスが遅い
・外注先が言われたことしかやってくれない、積極的な提案が無い

などが考えられます。

特に大きな代理店様ですと、代理店様内でご予算額が大きなクライアント様をエース級またはそれに近い人材が担当し、相対的にご予算が少額のクライアント様は新人やスキルがまだまだ未熟な社員が担当する場合が多いです。

外注先の選定の際には、担当者がきめ細やかな質の高いコミュニケーションをとることが可能か、一定のスキルを持っていて効果が見込める改善・拡大提案を積極的にしてくれるかといったところまで考慮する必要があります。

ここでは整骨院・整体院のWeb集客に効果的な方法を8つ紹介します。

・サイトのSEO対策の実施
・MEO対策の実施
・SNSアカウントの活用
・リスティング広告の実施
・ディスプレイ広告の実施
・SNS広告の実施
・LINEアカウントの活用
・YouTubeの活用

ホームページのSEO対策の実施

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で検索エンジンの最適化を意味します。
自社のWebサイトをGoogle等の検索エンジンで検索した際に上位表示されるようにして、検索からのサイト流入を狙う施策です。

整骨院・整体院の場合、「地域名×整骨院」や「地域名×整骨院×症状」などのキーワードのニーズが大きいと想定されます。

SEO対策は短期では効果の出にくい施策ではありますが、長期間の施策継続の結果、検索で上位表示された場合に広告費をかけずに集客をすることが可能になります。

SEO対策で成果を出す具体的な方法については、下記の記事でより詳しく解説しております。

中小企業がSEO対策で圧倒的な成果を出す方法【プロが監修】

MEO対策の実施

MEOとは「Map Engine Optimization」の略でマップ検索エンジンの最適化を意味します。

主にGoogleマップでの検索結果で上位表示されるようにすることで、問い合わせ促進を図る施策になります。

Googleで「●●(特定の地域名) 整骨院」と検索していただくとわかりますが、まだ多くの整骨院・整体院では基本の情報や口コミ表示のみとなっており、最適化がされていない状況です。

競合が多くないうちにMEO対策をしっかりと行い、上位表示を狙いましょう。

MEO対策で成果を出す具体的な方法は、下記の記事でより詳しく解説しております。

中小企業のためのMEO対策の方法【Googleマップで上位表示】

SNSアカウントの活用

InstagramやFacebook、TikTok、X(旧Twitter)等のSNSアカウントを活用して、自社の認知拡大や顧客獲得につなげることも可能です。

腰痛の改善方法や姿勢を改善できるストレッチ方法の紹介など、自社サービスに関連する情報発信やの柔道整復師の方の人柄がわかるコンテンツを投稿するのも良いでしょう。

競合の整骨院や整体院が実際にどのような投稿をしているのかを調査して、ユーザーの反応が良いクリエイティブを真似てみる、というのも集客の成功につながる有効な方法になります。

リスティング広告の実施

リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告です。SEOと異なり、上手くいけば短期で効果が見込める施策になります。

整骨院・整体院の場合は特にリスティング広告を配信するキーワードと、ターゲットに適した広告文の設定が重要になります。

整骨院・整体院においては主に下記の2パターンのキーワードが考えられます。

①整骨院名・整体院名の指名キーワード
②地域×整骨院や地域×整骨院×交通事故などの一般キーワード

特に②のKWに対しては競合の入札があるため、クリック単価(CPC)と呼ばれるユーザーが広告をクリックするたびに発生する費用が①と比べて高くなる傾向にあるので、費用対効果に見合うかを慎重に検討しながら、配信継続の有無を判断する必要があります。

広告文は、前述のとおりターゲットに適した訴求や、料金や地域名の訴求を入れ込むことで、費用対効果の向上を狙いましょう。

ユーザーの検索語句に合わせて、広告文のテキストを動的に反映することができる「広告カスタマイザ」の活用も効果的です。
(例:“岐阜市 整骨院”で検索したユーザーに対して、「岐阜市の整骨院」が含まれる広告文を配信)

リスティング広告の戦略の立て方について、興味のある方はこちらの記事を必ずご覧ください。
リスティング広告戦略の全て|競合に打ち勝つ戦略立案の方法を公開!

リスティング広告とSEO対策の違いについて理解を深めたい方はこちらの記事をご確認ください。
リスティング広告とSEOの違いや使い分け・相乗効果を徹底解説

ディスプレイ広告の実施

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上の広告枠に配信される画像や動画、テキストの広告になります。

画像形式・動画形式のディスプレイ広告であれば、テキスト中心のリスティング広告とは異なり、ビジュアルで訴求を行うことが可能です。

特定のキーワードを検索したユーザーに対して配信されるリスティングと比較して、ディスプレイ広告は潜在層(ニーズが顕在化していない層)へのアプローチが中心になります。

例えばですがニーズが顕在化しているユーザーにアプローチできる効果的なターゲティングの方法として下記があります。

・自社ホームページ訪問者へのディスプレイ広告の配信(リターゲティング配信)

自社ホームページに一度以上訪れた見込みユーザーへの広告配信が可能にあるので、より予約確度の高いユーザーにアプローチができます。

※サイト訪問者にアプローチが可能なリターゲティング配信はCookieと呼ばれるWebページ等でブラウザに情報を保存する仕組みを活用しているのですが、個人情報保護の問題で近年はCookieの廃止に向けて各社が動いているため、配信の制限や従来の効果が今後見込めなくなる可能性が高いです。別コラムやお打ち合わせの中で別途お話できればと思います。

SNS広告の実施

SNS広告は様々な媒体がありますが、優先して実施するべき媒体はターゲティング精度の高いMeta広告(Facebook広告)になります。

整骨院・整体院を利用したい場合、ユーザーは自分が住んでいる地域周辺の整骨院・整体院を探すケースが多いです。

そのため、自社のサービスの見込み客が住んでいるエリアのみにターゲットを絞り、効率よく広告配信を行うのが良いでしょう。

また、SNS広告はクリエイティブが効果に大きな影響を与えます。前述のとおり、ターゲットを明確にした上で、アプローチしたいターゲットのニーズに合わせた訴求を行うことが重要です。

下記のMetaの広告ライブラリで「整骨院」や「整体院」と調べると、各社が配信しているMeta広告のクリエイティブを見ることができるので、競合のクリエイティブを参考にしながら、自社で配信する広告のクリエイティブを検討するのも1つの手段です。

https://ja-jp.facebook.com/ads/library/

後述するLINE公式アカウントを自社にて活用する場合は、LINEの友だち獲得を目的としたLINE広告の実施も手段になり得ます。充実したターゲティング機能により、効果的にLINE公式アカウントの友だちを集めることが可能です。

▼関連記事
【プロ監修】整体院・整骨院の集客はSNS広告不要?広告規制も解説

LINE公式アカウントの活用

自社でのLINE公式アカウントの活用もおすすめです。

LINE上での整骨院・整体院の予約や問い合わせを可能にすることで、ユーザー視点で利用がしやすくなり、顧客獲得の拡大を狙うことができます。また、キャンペーン等の実施時にLINE公式アカウントからメッセージ配信を行うことも可能です。

YouTubeの活用

YouTube動画を活用してWeb集客を行う方法もおすすめです。

継続してリソースを投下してチャンネルを運用し、上手く視聴者を集めることができれば、自社サービスへの集客につながる可能性があります。

前述のとおり、腰痛の改善方法や姿勢を改善できるストレッチ方法の紹介など自社サービスに関連する情報発信や柔道整復師の方の人柄がわかるコンテンツを投稿するなどユーザーの興味を引くような工夫を行うことで、問い合わせ確度の高いユーザーを集客しましょう。

整骨院・整体院がWeb集客を実施する上で重要なポイントを3つ紹介します。

・ターゲットを明確化する
・競合とのサービス比較を行い、訴求を差別化する
・患者の来院目的に適した集客施策の実施

ターゲットを明確化する

繰り返しになりますが、ターゲットを明確にすることでより効果的な集客が可能になります。

自社の専門領域を加味しつつ、抱えている顧客のデータの分析、外部ツール・支援会社の活用によって、想定ターゲットを明確にしてから、施策を実施していくことが重要です。

競合とのサービス比較を行い、訴求を差別化する

自社の優位性や強みを洗い出し、訴求に落とし込むことで比較検討しているユーザーの興味を引くことが可能になります。

提供メニューや料金、対応できる症状など自社で訴求すべきポイントを検討してみましょう。

患者の来院目的に適した集客施策の実施

整体院・整骨院でWeb集客を実施する際は、ターゲットとして設定した患者様のニーズや行動に合わせた集客施策を活用する必要があります。

急性のケガをしてしまった場合

急性のケガをしてしまった患者様は緊急性が高いため、検索して整骨院や整体院を探す方が多いです。したがって、「地域 整骨院」や「地域 ケガ名」でのリスティング広告の配信やSEO対策が重要になります。

また、MEO対策もしっかりと実施することで、Googleマップ上で検索した患者様に対しても上位表示され、選ばれる確度が高まります。

慢性的な症状の場合

長く症状に悩まされている患者様は、どの整骨院・整体院に通うのかしっかりと比較検討してから決める傾向があります。主な集客の施策としてホームページの作成やSEO対策、MEO対策による集客が有効な集客施策になります。

家族が通院する整骨院を探している場合

ご家族のために整骨院・整体院を探している患者様についても、事前にしっかりと比較検討して決める傾向にあるので、ホームページの作成やSEO対策、MEO対策による集客が有効な集客施策になります。また、Googleマップ上での口コミも見られている患者様が多いので、

MEO対策における口コミを増やす取り組みも重要になります。

交通事故に関してお悩みの場合

施策については、他のケース同様にホームページやSEO・MEO対策などが重要になるが、特に交通事故の施術について対応が可能か、専門技術はあるのかという点を重視して検討する患者様が多いため、その点を強調して訴求することが重要になります

整体院・整骨院の注意するべき広告規制について


整体院や整骨院で広告を配信する際は、広告規制が設けられてるので訴求内容に注意が必要です。

ここでは下記についてお話します。

・整体院や整骨院の広告規制が設けられている理由は医療類似行為にあたるから
・整体院や整骨院の広告表現に関連した法律
・整体院や整骨院のNG広告表現例

整体院・整骨院の広告規制が設けられている理由は医療類似行為にあたるから

整体院や整骨院で広告規則が厳しく設けられている理由は、医療類似行為にあたるためです。

医療類似行為は、「法的な資格制度のあるもの」「法的な資格制度のないもの」の2種類に分かれています。
法的な資格制度のあるものは、「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」「柔道整復師」を指します。

整体院・整骨院の広告表現に関連した法律

整体院や整骨院の広告表現の規制に関係している法律は、

・医師法
・あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律(あはき法)
・景品表示法
・柔道整復師法
・医薬品医療機器法(旧薬事法)

の5つになります。

整体院や整骨院でSNS広告を配信する場合には、これらの法律に違反しないように注意が必要です。

整体院や整骨院のNG広告表現例

治療院・整体院の広告は規制によって、NGな広告表現がいくつかあります。

NGの広告表現例を3つご紹介します。

誇大広告

整体院・整骨院の広告では、誇大広告はNGにあたります。

誇大広告とは、ユーザーの誤認を誘うような過剰な効果や技術の訴求を行っている広告のことです。

例えば下記のような表現はNGなので注意が必要です。

  • 「最高の技術」などの最大級表現
  • 「腰の痛みを確実に治す」といった効果の誤認を誘うような表現

具体的な施術内容の訴求

整体院や整骨院での具体的な施術内容を広告で訴求することもNGになります。

施術内容を訴求しないとサービス内容がユーザーに伝わりづらいのでは?と思ってしまうところではありますが、広告での訴求はNGなので要注意です。

院長や施術者の経歴や出身校を記載

整体院や整骨院の広告では、院長や施術者の経歴や出身校を記載することもNGです。

ユーザーの信頼を得るために経歴を訴求しようと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、医療類似行為に関する法律によって禁止されています。

整骨院・整体院のWeb集客の成功は事前のリサーチや戦略設計が肝になります。

特に下記のような原因があると、Web集客での成功確度が下がってしまうので注意する
必要があります。

・ターゲットの明確化ができていない
・リソースの不足
・集客施策の外注先選定が失敗している

下記のポイントに注意しながら費用対効果の高いWeb集客を実施していきましょう。

・ターゲットを明確化する
・競合とのサービス比較を行い、訴求を差別化する
・患者の来院目的に適した集客施策の実施


また、広告を出稿する際には広告規制にも注意して表現を定めましょう。

株式会社アドカルは主にSEO対策を施した公式サイト制作やWeb広告での集客に強みを持ったマーケティング支援企業です。

貴社のマーケティングパートナーとして、少数精鋭で担当させていただくので、

「外注先のレスポンスが遅い、積極的な提案が無い」
「ホームページの検索順位を上げたい」
「効果的なWeb集客の施策を打ちたい」

とお悩みの方は、ぜひ弊社にご相談ください。
貴社のご相談内容に合わせて、Web集客施策のご提案をさせていただきます。

整骨院・整体院のWeb集客にお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。