【整骨院】リスティング広告で新規集客!運用のコツ6選×広告規制の注意点

 
 

この記事でわかること

  • 整骨院の集客施策としてのリスティング広告の位置づけ
  • 整骨院向けに最適化されたリスティング広告の運用テクニック
  • 整骨院がリスティング広告に取り組む際の予算設定の考え方
  • 整骨院業界特有の広告表現規制と、コンプライアンス対策のポイント
  • リスティング広告の運用を改善し、成果を最大化するためのヒント
  • 整骨院の総合的なWeb集客力を高めるための施策連携のアイデア
谷田 朋貴

監修者プロフィール

谷田 朋貴

一橋大学卒業後、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社、Web専業広告代理店を経て、株式会社電通デジタルに入社。アカウントプランナーとして国内の大手クライアントに対し、運用型広告を中心にデジタル全体のプロモーション施策の戦略立案・実行に従事。2023年12月、株式会社アドカルを創業。

整骨院の集客手段としてリスティング広告に注目が集まっています。しかし、リスティング広告の運用ノウハウが不足していると、思うような成果を得られないこともしばしば。本記事では、整骨院がリスティング広告で新規患者を獲得するためのポイントを解説します。予算設定の考え方から、広告表現の規制対策、運用上の工夫まで、整骨院に特化したノウハウが満載。リスティング広告の運用に悩む整骨院は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

整骨院集客においてリスティング広告の実施は効果的です。まずはリスティング広告の仕組みや特徴を解説します。

リスティング広告の仕組みと特徴

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果ページに表示される、検索連動型のインターネット広告です。ユーザーが検索したキーワードに関連する広告が表示されるため、高い広告効果が期待できるのが特徴です。


リスティング広告には以下のような特徴があります。

クリック課金制:広告がクリックされた際にのみ課金される仕組み
入札方式:広告主同士が広告枠を競り合う仕組み
運用型広告:日々改善を繰り返しながら出稿を最適化していく必要がある

検索連動型であるため、ユーザーが能動的に検索したキーワードに関連した広告を表示できる点がリスティング広告最大のメリットです。商品やサービスに興味関心が高い見込み客にアプローチできるため、高い効果が期待できます。

整骨院にとってのリスティング広告活用メリット

整骨院にとって、リスティング広告を活用するメリットは大きく2つあります。

1つは、「整骨院」や「腰痛」などの探索意図の高いキーワードで広告を出稿できることです。実際、「クリニック(歯科・整骨院など)を探す際に最も利用される手段は検索エンジン」という調査結果もあり、68%以上のユーザーがクリニック選びでWebを利用しています。Webで整骨院を探している見込み客に対し、広告でダイレクトにアプローチできるのです。

リスティング広告は日々のデータ分析に基づく運用改善が容易であることも大きな利点です。広告の配信状況やランディングページの効果測定など運用データを分析し、キーワード、広告文、ページ構成などを素早く改善することができます。A/Bテストなども組み合わせながら最適化を繰り返すことで、広告効果を最大限に高めていくことが可能なのです。

整骨院がリスティング広告を始める前に、まずは自院のWebサイトを整備しておく必要があります。広告を見て訪問したユーザーを成約に繋げるには、広告内容に沿った十分な情報をWebサイトで提供する必要があるからです。特に、整骨院のWebサイトでは以下の3つのコンテンツを用意しておくことが欠かせません。

整骨院がリスティング広告の実施前に用意すべきサイトコンテンツ3選

コンテンツ1. 施術メニューや料金表を詳しく紹介したページ

整骨院の扱っている施術メニューと料金表は、Webサイトで必ず明示しておくべき情報です。施術内容はもちろん、料金体系やお支払い方法、保険適用の有無なども分かりやすくまとめましょう。
来院を検討するユーザーにとって、どんな施術が受けられてどの程度の費用がかかるのかは、非常に重要な判断材料になります。料金面の不安を払拭し、確信を持って予約に進んでもらえるよう、価格情報は透明性高く開示することが大切です。

コンテンツ2. 施術の流れや来院から完了までの手順を解説したページ

「施術の流れ」のページでは、問診・検査・施術・アフターケアまでの一連の流れを順を追って紹介しましょう。テキストだけでなく、図解やイラストを使って視覚的にも分かりやすく解説することがポイントです。
整骨院が初めての方は、施術の手順やかかる時間をイメージしにくいもの。施術の大まかな流れをつかんでおくことで、ユーザーの不安感や心理的ハードルを下げ、スムーズに来院へと誘導できるはずです。

コンテンツ3. 院長・スタッフの経歴・資格・専門性をアピールするページ

整骨院選びで重視されるのが、院長やスタッフの専門性の高さです。Webサイトの「スタッフ紹介」のページでは、院長やスタッフの経歴、保有資格、専門分野、施術実績などを詳しく紹介しましょう。

腰痛や肩こりなど、1人ひとりで抱える症状は異なります。どんな症状にも適切に対処できる技術と経験が自院にはあると伝えることで、ユーザーからの信頼を獲得していきます。患者さんの声を合わせて掲載するのも効果的です。
以上の3つは、整骨院のWebサイトに必須のコンテンツと言えるでしょう。リスティング広告からの誘導先として、これらの情報を過不足なく伝えられるページを整えておくことが成功への第一歩となります。

整骨院でリスティング広告の運用を始める際は、以下の6つのポイントを抑えておきましょう。これらの設定・施策を行うことで、広告の効果を最大限に高めていくことができます。

整骨院のリスティング広告運用で抑えるべき6つのポイント

ポイント1. 広告配信エリアを適切に設定する

広告配信エリアが広すぎると、来院見込みの薄いユーザーにまで広告が届いてしまい、無駄なクリック費用が発生してしまいます。整骨院の集客圏内に絞ってエリア設定することが肝心です。
一般的な整骨院の商圏は半径2〜3km程度と言われていますので、そのエリアに限定して広告を配信するのがおすすめです。自院の患者さんの居住エリアを分析し、そのデータを基に配信エリアを決めるのも良い方法ですね。

ポイント2. 地域名を含むキーワードを重視する

整骨院の広告では、地域名を含んだキーワードでの出稿が特に有効です。「渋谷 整骨院」「新宿 接骨院」など、地域名をプラスしたキーワードは、エリア内で整骨院を探しているユーザーを狙える可能性が高いからです。
施術を受けようと考えている人は、できるだけ自宅や勤務先から近い整骨院を探すケースが多数派。キーワードに地域名を加えることで、広告の関連性を高め、クリック率の向上も期待できるでしょう。

ポイント3. 施術対象の症状に関連するキーワードを狙う

整骨院が対応している代表的な症状は、肩こり、腰痛、ぎっくり腰、むち打ち、骨盤矯正、産後の骨盤調整など多岐に渡ります。これらの症状名をキーワードに盛り込むことで、そうした症状に悩む患者さんに的確に広告を届けられます。
経験上、施術対象の症状名をキーワードにすると、より高い成約率が見込めるケースが多いです。ただし、症状ごとに広告を作成するとクリック数が分散されCPCが上がりやすいので、コンバージョン獲得数の目標に合わせ、使用するキーワードは2〜3個に絞り込むことをおすすめします。

ポイント4. 広告文の地域名を動的に最適化する

広告文に地域名を含めるのは、広告の関連性を高めるのに有効な施策。「渋谷駅から徒歩5分の整骨院」のように店舗所在地の地域名を入れることで、ユーザーに親和性の高い広告を作成できます。
さらに、レスポンシブ検索広告の「地域挿入オプション」を活用すれば、ユーザーの検索エリアに応じて広告文の地域名を自動変換することも可能。広告運用の効率化とパフォーマンス向上の両立を図れるため、ぜひ導入を検討してみてください。

ポイント5. 広告アセット(広告表示オプション)を有効活用する

整骨院の広告では、サイトリンクやキャラクター、電話番号などのアセット(広告表示オプション)の設定も有効です。アセットを追加することで広告をより目立たせられるだけでなく、ユーザーにとって有用な情報を付加することもできます。
例えば、電話番号アセットを設定しておけば、モバイル環境からワンクリックで整骨院へ発信できるようになります。サイトリンクで施術メニューや料金表に直接誘導したり、キャラクターアセットで自院の特長をアピールしたりと、さまざまな活用法が考えられるでしょう。

ポイント6. 広告文とランディングページの内容を連動させる

ここでは、リスティング広告の運用で成果をあげた整骨院の事例を2つご紹介します。実際の広告設計のポイントや工夫を知ることで、自院の運用にも役立てていただければと思います。

事例1. エリアを絞り込んだキーワード設定で問い合わせ数が向上したA整骨院の例

東京都内で2店舗を構えるA整骨院では、広告配信エリアを各店舗から半径2km圏内に限定し、「渋谷 整骨院」「新宿 接骨院」など地域名を盛り込んだキーワードを中心に出稿。
加えて、「ぎっくり腰」「骨盤矯正」といった施術メニューに関するキーワードも組み合わせて活用したところ、広告開始から3ヶ月で問い合わせ数が約80%増加しました。来院ユーザーの約半数が広告経由だったことから、エリアと施術内容を絞り込んだ広告展開が成果に繋がった好事例と言えるでしょう。

事例2. 症状ごとのランディングページ作成で予約率がアップしたB整骨院の例

神奈川県のB整骨院は、website上に腰痛、坐骨神経痛、肩こりなど、主要な施術対象の症状ごとにランディングページを作成。広告は各ページとリンクさせる形で展開し、ユーザーの検索意図に合わせた訴求を行いました。

また、症状ごとのページには、施術内容の解説、施術の流れ、料金体系など、ユーザーが求める情報を過不足なく掲載。これにより、広告経由の予約率が約25%まで向上し、1クリックあたりの獲得単価(CPA)も大幅に改善しました。広告とLPを連動させる重要性を物語る好事例だと言えるでしょう。

いずれの事例からも、整骨院のリスティング広告では地域名や症状名を意識したキーワード選定、ランディングページの最適化が成果を大きく左右することがわかります。こうした他院の成功事例を参考に、自院の広告運用にも創意工夫を凝らしていきたいものですね。

整骨院がリスティング広告を運用する際に気になるのが、いくらの予算を投じるべきかという点でしょう。結論から言えば、広告予算は月間の売上目標の5〜10%程度を目安に設定するのが一般的です。

整骨院リスティング広告の適切な予算設定とは

整骨院業界の相場から考える適正予算

例えば、整骨院の月間売上目標が200万円だった場合、広告予算の目安は売上の10%である20万円ほどになります。ただし、広告の効果測定を行う初期段階では20〜30万円程度の少額から始め、徐々に予算を増やしていくことをおすすめします。
また、整骨院関連キーワードのクリック単価は、業界によってかなり差が出る傾向にあります。競合の多い地域や人気キーワードだと、1クリックあたり数百円の費用がかかることも。こうした相場を把握した上で、クリック単価と予算のバランスを考えることも重要です。

少額予算で効果を出すためのコツ

限られた予算内で広告の効果を高めるなら、以下のようなコツを押さえておくと良いでしょう。

・検索需要の多い地域名や施術名のキーワードに予算を集中させる
・マイナスキーワードを活用し、無駄な広告費を削減する
・競合の少ない長尾キーワードを狙う
・検索意図との関連性が高い広告文を作成し、質の高いクリックを獲得する

特に予算が少ない場合は、広告運用当初から細かな分析を心がけ、効果の高い施策に予算を適切にシフトしていくことが肝心です。限られた予算でも、PDCAを素早く回すことで、十分な広告効果を見込めるはずです。
整骨院のリスティング広告では、自院の経営状況を加味しつつ、広告の費用対効果を見極めながら予算設定していくことが求められます。少額からでも構わないので、仮説検証を繰り返し、徐々に最適な予算配分を模索していきましょう。

注意点として、広告運用を広告代理店に運用代行依頼する場合、少額予算であると対応してもらえないケースが多々あります。

整骨院がリスティング広告を出稿する際は、業界特有の表現規制に十分な注意が必要です。景品表示法や医療広告ガイドラインに抵触するような表現は厳に慎まなければなりません。

【注意喚起】整骨院広告でのNGワードと表現規制

整骨院に適用される広告ガイドライン

整骨院の広告表現で特に関係するのが、「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告し得る事項等」を定めた指針です。これは、医療機関の広告で使用できる表現の範囲を規定したガイドラインですが、整骨院の広告にも一部適用されます。

具体的には、広告で使用できる事項が限定列挙されており、施術者の技能、施術方法の効果に関する事項、通常必要とされる施術の価格等についての広告が制限されています。こうした医療関連の広告規制を踏まえ、整骨院の広告文にも不当な表現がないかチェックが必要でしょう。

【まとめ】リスティング広告を整骨院の集客力強化に繋げるには


ここまで、整骨院がリスティング広告に取り組む際のポイントをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。最後に、リスティング広告を整骨院の集客力強化に繋げるための視点を整理しておきましょう。

整骨院Webマーケティングにおけるリスティング広告の役割

整骨院にとって、リスティング広告はWebからの新規顧客獲得を加速させる有力な手段の1つです。検索連動型広告の特性を活かし、整骨院を必要としている見込み客に直接アプローチできる点は何より魅力的。自院サイトへの集客力を高め、認知拡大や問い合わせ数の向上に役立てることができるでしょう。
ただし、リスティング広告はあくまでもWebマーケティングの入口に過ぎません。広告から流入したユーザーをどう育成し、リピーターに育てていくかという視点を持つことも忘れてはなりません。

リスティング広告と合わせて取り組みたいSEO・MEO対策

そこで、リスティング広告と並行して取り組んでおきたいのがSEO対策やMEO対策です。自院サイトを検索エンジンに最適化し、Googleマップの上位表示を狙うことで、リスティング広告とのシナジー効果も期待できます。
たとえば、検索連動型広告の運用によって増加したサイト流入をSEO施策で補完し、自然検索からの集客力も同時に高めるなどの工夫が考えられるでしょう。MEOで地図検索からの集客を強化しつつ、より広範囲からの集客をリスティング広告で担うなど、Webマーケティング施策を組み合わせるのも効果的です。

Web集客力向上に向けた継続的な取り組みのススメ

リスティング広告の運用ノウハウを蓄積する一方で、サイト構築力やコンテンツ制作力など、Webマーケティング全般のスキルを高めていくことも重要な視点です。アクセス解析を通じてサイトの課題を発見し、ユーザビリティの改善や新規コンテンツの追加など、Webサイト価値を高める努力を継続することが求められます。
セミナーへの参加やWeb広告の勉強会など、ウェブマーケティングについて学ぶ機会も積極的に設けましょう。リスティング広告をきっかけに、Web集客力の向上に向けた息の長い取り組みを始められれば素晴らしいですね。

整骨院経営においてWeb活用の重要性が高まる中、リスティング広告はその第一歩を担う存在と言えるでしょう。費用対効果を見極めながら効果的な運用方法を模索し、他の施策とも有機的に連携させることで、着実に集客力の強化に繋げていただければと思います。


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