リスティング広告のクリック率を上げる広告文のコツ11選|NG例とOK例で徹底解説!
この記事でわかること
- リスティング広告における広告文の重要性
- リスティング広告のクリック率をあげる広告文のコツ
- リスティング広告の広告文作成の手順
リスティング広告の広告文の作成方法やコツが分からずに悩む方は少なくないと思います。
広告文は、リスティング広告の成果を最大化する上で重要な要素です。ユーザーが魅力的に感じる広告文を作成し、クリック率を高める必要があります。
当記事はリスティング広告における広告文の重要性や実際の作成手順、コツを初心者の方でも分かるように詳しく解説します。
是非最後までご覧ください。
※リスティング広告の基本や仕組みは『リスティング広告とは|仕組み・運用・成功の秘訣を初心者向けに解説』の記事をご確認ください。
目次
リスティング広告における広告文が重要な理由
リスティング広告の成果を高める上で広告文は重要な要素です。その理由を解説します。
リスティング広告の広告文は目立つ箇所に掲載される
リスティング広告の広告文はGoogle、Yahoo!等の検索結果の上部と下部に表示されます。例えば「リスティング広告」と検索した際には下記の通り表示されます。「スポンサー」と表示があるものがリスティング広告です。
ページ上部に表示されると、下部に表示された時の2倍近くのクリック率(CTR)になるというデータがあります。
参照:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2022
▼ページ上部
▼ページ下部
特に上部掲載されると検索結果画面の目立つ箇所に広告文が表示されます。
リスティング広告の基本は『リスティング広告とは|仕組み・運用・成功の秘訣を初心者向けに解説』で解説しております。
優れた広告文作成は、高い成果に必要不可欠
リスティング広告の成果を出す上で、キーワードの選定だけでは限界があります。魅力的な広告を作成してユーザーに興味を持ってもらうには、広告文で競合との違いやユーザーのニーズを満たす訴求を行う必要があります。
また、ユーザーが検索した語句と表示される広告文がマッチしていないと、検索順位が下がり、クリックもされません。
ユーザーのニーズをとられた優れた広告文の作成が、リスティング広告の効果最大化に必要不可欠です。
広告文作成前に理解するべきユーザー心理
成果の出る広告文を作成するにはユーザー心理の理解が不可欠です。
ペルソナを明確にし、ターゲットを絞る
まずはアプローチすべきターゲットを明確にしましょう。
ターゲットとなるユーザーが、どのような年齢・家族構成・趣味で、普段どのようなことを考えて行動しているか、どのようなメディアをみているか、商品を比較検討する際にどんな感情・気持ちの変化があるのかを明らかにします。
ペルソナに近い人のSNS投稿や口コミ、インタビューや外部ツールを活用するとペルソナを明確にできます。
ユーザーの検索意図を正確に認識する
ユーザーの検索意図を理解し、ニーズを満たす広告文を作成しましょう。
検索意図とマッチしている広告文を表示できないと、ユーザーが自分の求めている情報ではないと判断してしまい、広告をクリックしてくれなくなります。
例えばユーザーが「渋谷 整骨院」と検索した際の広告文を考えてみます。ユーザーの検索意図とマッチしているAの広告文の方がクリックされやすいですよね。
A:「渋谷の整骨院、渋谷駅から徒歩2分」
B:「東京の整骨院をお探しなら」
このように、ユーザーの検索意図をくみ取って、広告文に反映することが重要です。
ユーザーが商品を使いたくなる気持ちを想像する
ユーザーが自社の商品やサービスを使用したくなる心理状態を想像して整理しましょう。
例えばですが、バーの広告であれば「美味しいお酒を飲みたい」「日々の疲れをバーで癒したい」「バーで人と交流したい」といったユーザーの利用につながる心理が考えられます。
ユーザーの気持ちを想像出来たら、それを広告文に反映しましょう。
クリックが上がる広告文のコツ11選|NG例とOK例も記載
1.見出し・説明文・表示URL・パス・アセットを全て入力する
リスティングのレスポンシブ検索広告の見出しは最大数の15個、説明文は4個すべてを登録しましょう。GoogleのAIがテストをしながら最善の成果が出る組み合わせを作成してくれるので、登録すればするほど得です。
また、表示URLとパス、広告アセットについても必ず登録しましょう。
広告アセットは広告文の下にテキスト訴求や住所、電話番号などの情報を表示可能にする機能です。パスは表示URLの配下に表示される文言で半角15文字以内で、最大2つまで表示されます。アセットについては『【Google 広告】広告アセットとは?全14種類の設定方法やメリットを解説』の記事をご覧ください。
レスポンシブ検索広告については『レスポンシブ検索広告とは?効果的な設定方法を解説【24年最新】』の記事で詳しく解説しております。
レスポンシブ検索広告について|Google 広告ヘルプも合わせてご覧ください。
2.見出しの改善に全身全霊で
見出しは広告文の中でも最も目立ちやすく、クリック率の改善につながりやすい部分です。リスティング広告の成果に大きく影響します。
見出しを改善して広告文の成果を高めましょう。
3.キーワードを自然に盛り込む
キーワードを見出しや説明文に盛り込むことも重要です。ユーザーが検索した語句が広告文に反映されてれば、ユーザーが自分の検索意図を満たしてくれる広告だと認識し、クリックしてくれる可能性が高まります。
下記の例のとおり、不自然にキーワードを入れるのはNGです。「合宿免許 通学」のキーワードの場合の例です。
NG例:「合宿免許が安い/通学」
良い例:「合宿免許と通学を比較」
4.信頼性を高める語句を活用する
「公式」や「正規品」などのユーザーに信頼感を与える語句を広告文に入れましょう。
安心感を与えて、競合と差別化しましょう。下記は信頼性を高める語句の例です。
・公式
・正規品
・正規代理店
・日本初
・シェアNo.1
・7年連続1位
・導入件数1,000件
・継続率99%
5.数字を活用して興味を引き、説得力を高める
数字を入れるとユーザーの目に付きやすく、自社の強みを客観的にアピールすることができます。
例えば、競合に比べて低価格が強みであれば価格を入れたり、キャンペーンによる割引があれば割引率を入れたり、広告文に数値を積極的に活用しましょう。
・NG例:割引キャンペーン実施中
・良い例:キャンペーン実施中、今なら15%OFF
6.独自の強み価値を訴求し、競合と差別化する
自社独自の強みを広告文で訴求しましょう。強みを考える上で改めて自社・競合の分析を行いましょう。
また、注意すべき点として、その強みが顧客にとって魅力的であるという内容にしましょう。
下記はデータ分析が可能なAIツールの広告文例になりますが、良い例は顧客にとって魅力的な強みを訴求できている一方で、NG例はユーザー目線でメリットが明確でない訴求になってしまっています。
・NG例:最新のテクノロジーを活用
・良い例:シンプルな操作で誰でも簡単にAIでデータ分析ができる
あくまでも顧客目線で自社の強みを訴求しましょう。
7.【】などの記号を活用する
【】などの記号を活用すると、視認性が高まり、ユーザーにクリックされやすくなります。目立たせたい訴求の箇所に記号を上手に活用しましょう。
下記は例になります。NG例のように強調する必要が無い箇所に記号をつけるのではなく、ユーザーへ特に伝えたい箇所に記号を活用しましょう。
・NG例:期間限定キャンペーン【実施中】
・良い例:【期間限定】キャンペーン実施中
記号や記号の使い方が媒体のルールに抵触すると、広告審査に落ちてしまう可能性がありますので、公式の規定をご確認ください。
参考:編集|Google 広告ポリシーヘルプ
参考:文字、記号を使用する際のルール|Yahoo!広告ヘルプ
8.ターゲットを呼びかける
「30代の皆様必見」「都内在住の方へ」といった、ターゲットへの呼びかけも効果的です。広告を見たユーザーに「自分の事だ」と認識してもらうことにより、興味を持ってクリックされる率が高まります。
下記は例になります。NG例のように誰でも当てはまる内容ではなく、良い例のようにターゲットを絞った訴求にしましょう。
・NG例:みなさま必見
・良い例:八王子にお住いの方必見
9.訴求内容の重複を避ける
複数の見出しや説明文、広告アセットについて、訴求内容の重複は可能な限り避けましょう。
優先度としては、先に最も目立つ見出しで訴求する内容を決めて、上限の15個まで見出し文を作成した後に、見出しで訴求していない内容あるいは見出しを補足する説明文を書くのが良いです。
下記のNG例では訴求が見出しと説明文で重複していますが、良い例では説明文で見出しの内容を補足できています。
・NG例:
見出し「期間限定キャンペーン実施中」
説明文「期間限定でキャンペーンを実施中です」
・良い例:
見出し「期間限定キャンペーン実施中」
説明文「6月1日~30日の間に商品を購入した方にプレゼント」
10.スマホユーザーの利便性を高める
スマートフォンの普及により、外出先で自分が行きたい場所を検索するユーザーが増えています。例えば店舗型のビジネスであれば、スマホユーザーを意識して、広告文や広告アセットに住所や地名、駅からのアクセス、電話番号など入れましょう。
下記の良い例のとおり、ユーザー目線でアクセスしやすいように具体的に記載しましょう。
・NG例:「駅から徒歩3分」
・良い例:「大阪駅から徒歩3分」
11.常に改善を心がけ、テストを繰り返す
広告文を作成して配信できればOKではなく、テストをしながら常に広告文を改善していくことが重要です。
広告文ごとのクリック率やコンバージョン率を見て、より良い広告文に改善していきましょう。
リスティング広告の効果分析の方法は『リスティング広告の分析方法と注意すべきポイント|効果改善につながる分析』をご覧ください。
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リスティング広告の広告文を作成する時の注意点
リスティング広告の広告文を作成する際の注意点を解説します。
広告ポリシーと掲載基準を必ず守る
Google、Yahoo!ともに守るべき規定があります。規定を守らないと広告が掲載できないので、抵触しないように広告文を作成する必要があります。
例えば、不適切で不快感を与える広告文や虚偽の内容を訴求するのはNGです。下記の広告ポリシーや掲載基準を必ず確認しましょう。
・Google 広告のポリシー – Google 広告ポリシー ヘルプ
・【広告】広告掲載基準 – ヘルプ – Yahoo!広告
広告文とランディングページの内容を一貫させる
Google広告の掲載順位は「広告ランク」によって決まります。広告ランクの評価要素の1つに「広告の品質」があります。
この「広告の品質」はリスティング広告がユーザーに提供する価値の度合いを指します。その価値を高める1つのアプローチとして、広告文とランディングページの内容の関連性を高めるという対応があげられます。
広告文と異なる内容のランディングページに遷移させると広告の品質が下がり、広告ランクが低下して、広告の掲載順位が落ちてしまいます。
また、広告文とランディングページの内容が乖離していると、サイトへの訪問ユーザーはすぐにページから離脱してしまいます。広告文とランディングページの内容が一貫しているか確認しましょう。
広告ランクについては『広告ランクを上げる方法を現役運用者が徹底解説!上位表示の秘訣5つ』の記事で詳しく解説しております。『広告ランクについて – Google 広告 ヘルプ』も合わせてご確認ください。
効果的なランディングページの構成や作成方法は『LPがリスティング広告の成果を決める理由と良いLPの作り方を解説!』の記事をご覧ください。
景表法・薬機法に抵触しないようにする
媒体のポリシーや掲載基準と内容が一部重複しますが、景表法・薬機法も遵守する必要があります。
景品表示法は消費者保護を目的とする法律で、広告表示に関する規定を定めています。
例えば、次のような広告表現はNGです。
- 「確実に痩せる」など、結果を保証する絶対的な表現
- 「先着5名様のみ」など条件があるのにも関わらず、明示しない表現
- 「3年連続No.1」「業界で1番」といった内容を根拠なく訴求
また、医療・薬事関連の広告を配信する場合は薬機法に抵触しないよう注意です。例えば、次のような内容は薬機法に抵触する可能性があります。
- 「○○が治る」といった治る・治療に関する表現
- 「ダイエットに効果的」など、効果に関する表現
- 未認可の治療方法の訴求 など
景表法・薬機法を守らないと、行政指導や禁固刑などの処罰を受けることもあるので、必ず抵触しないように広告文を作成しましょう。
▼景表法の参考ページ
参考:景品表示法|消費者庁
参考:7. 最上級表示、No.1 表示【第3章3.関連】|Yahoo!広告ヘルプ
参考:不実表示|Google 広告ポリシー ヘルプ
▶薬機法の参考ページ
参考:医薬品等の広告規制について|厚生労働省
参考:ヘルスケア、医薬品|Google 広告ポリシーヘルプ
参考:広告作成のための薬機法ポータル|Yahoo!広告ヘルプ
リスティング広告の広告文作成の5ステップ
リスティング広告の広告文作成は下図の5ステップに沿って実行しましょう。手順通りに行えば効果的な広告文をスムーズに作成することができます。
ステップ1の「ターゲットを決める」では、リスティング広告でアプローチするターゲットを明確にしましょう。自社のサービスや商品や競合、市場の分析を行ってターゲットを選定します。
ステップ2の「ニーズを考える」では、ターゲットとなるユーザーのニーズを深堀りしましょう。ユーザーが何を考えてどういう心理状態で行動しているかを整理して、ニーズを考えましょう。
ステップ3の「ユーザーが商品を使う利益を考える」では、自社のサービス・商品を実際に使用することによって、ユーザー目線でどのような利益があるかを考えましょう。この際、自社のサービス・商品の特徴や強みを考えがちですが、それがユーザーのどのような利益になるかというところまで具体的に想像しましょう。
ステップ1から3までの情報を元に、ステップ4で文章を考えます。この際に前述のコツを取り入れてみましょう。
ステップ5で文字数を調整して完成です。各媒体の文字数規定は下記ページをご覧ください。
テキスト広告について – Google 広告 ヘルプ
Yahoo!レスポンシブ検索広告
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まとめ|良い広告文の作成がリスティング広告の鍵
リスティング広告の広告文作成の重要性や作成の際のポイント、手順について解説しました。広告文はリスティング広告の成果に直結するため、ユーザーのニーズを捉えた広告文の作成に注力しましょう。配信開始後の改善も必須です。
当記事を参考にリスティング広告の効果を最大化しましょう。
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リスティング広告の広告文作成に関するよくある質問
Q.リスティング広告の広告文の文字数規定が知りたいです
A.見出しは半角30文字以内、説明文は半角90文字以内までになります。詳しくは下記公式ヘルプページをご覧ください。
テキスト広告について – Google 広告 ヘルプ
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Q.リスティング広告の広告文作成にChatGPTを活用しても問題ないですか
A.問題ありません。ChatGPTを上手く活用することで広告文作成にかける工数を削減することができます。ただし、最終的には人が確認し、ユーザーのニーズを満たした内容になっているか確認が必要です。
Q.リスティング広告の広告文を作成する際のコツを教えてください
A.自社の強みの訴求や、数字や限定訴求を含む広告文を作成しましょう。詳しくは『クリックが上がる広告文のコツ11選|NG例とOK例も記載』をご覧ください。
Q.広告カスタマイザを広告文に活用すると良いと聞いたのですが、広告カスタマイザとは何でしょうか
A.ユーザーの検索語句に合わせて広告文を出し分けられる機能です。詳しくは『Google広告の広告カスタマイザの設定方法を解説【画像付き】』の記事で解説しております。
Q.広告文を改善してリスティング広告のクリック率を改善したいのですが、クリック率の相場を知りたいです
A.リスティング広告のクリック率は業界や業種、キーワードの種類によって変わります。詳しくは『リスティング広告のクリック率の目安や平均、上げる方法について解説』の記事をご覧ください。