Googleリスティング広告の成功への鍵｜初心者向け完全ガイド

Googleのリスティング広告は、Googleの検索結果の画面に配信されるテキスト型の広告です。自社の商品・サービスに興味を持ってキーワードを検索している顕在層ユーザーにアプローチできるので、Web広告の中でも費用対効果が最も高い広告です。また、即効性があるので短期での成果も期待できます。

Googleのリスティング広告の配信を成功に導く上で、他広告との違いや配信までの手順、設定すべき項目、効果を出すための戦略立案など、様々なポイントを理解し、実行することが重要です。

本記事では、Googleのリスティング広告の基本から応用まで、成功の鍵となるポイントを詳しく解説します。

Googleのリスティング広告の特徴4点

Googleのリスティング広告とは、Googleでユーザーが検索したキーワードに連動して表示される検索連動型広告です。

※リスティング広告は検索連動型広告とディスプレイ広告を差す場合もありますが、今回の記事は検索連動型広告に絞ってお話します。

広告が検索結果画面に表示

Googleのリスティング広告の掲載面は、Googleの検索結果画面になります。上位表示ができれば、検索結果の目につきやすく、集客につながりやすいです。

ユーザーの検索したキーワードに連動して配信

ユーザーが検索している特定のキーワードに連動して広告配信されます。そのため、自社商品やサービスに興味を持っている顕在層にアプローチできます。

クリック課金

リスティング広告はクリック課金型になります。ユーザーに1クリックされるたびに課金されます。1クリックの費用は配信キーワードによって異なります。

オークション制

Google広告の配信はオークション形式で決定されます。

配信するキーワードと、広告1クリックに対する入札単価の上限を設定し、オークションに勝利した入札金額が高い広告主がページ上位に掲載できます。

ただし、入札単価の上限を高くすればするほど、上位に掲載される訳ではなく、広告がユーザーのニーズに適しているかという品質の部分も加味されます。

『Google 広告のオークションの仕組み – Google 広告 ヘルプ』も合わせてご確認ください。

Googleのリスティング広告を始める上で必要な予算は20万～30万円が目安

Googleのリスティング広告は、最低の出稿金額が定められておりません。まずは無理のない額でスタートし、効果を見てご予算を増やしていくことを推奨します。

目安としては20万～30万円からスタートするのがおすすめです。予算の調整は配信開始後でも柔軟に調整が可能です。

詳細は『リスティング広告の費用相場｜予算の決め方と費用対効果を高める方法』をご覧ください。

また、目標のコンバージョン単価（1件の購入や問い合わせを獲得するのにかかる広告費用）が既に決まっている場合は、コンバージョン単価×目標コンバージョン数が最適な予算となります。

例えば、目標コンバージョン単価が3,000円で月に200件のコンバージョンを獲得したい場合は、月の運用予算は600,000円（3,000円×200件）です。

Googleのリスティング広告と他の広告との比較

Googleのリスティング広告の実施を検討する際に、SNS広告等の他広告との違いや優先度を悩まれている方もいらっしゃるかと思います。

結論、商品・サービスの購入が目的である場合は、費用対効果を考えるとGoogleのリスティング広告が最優先です。その理由について違いを交えながら解説します。

他広告と比べて費用対効果が高い

リスティング広告は、設定した特定のキーワードを検索したユーザーにのみ広告配信が行われるので、既に自社の商品・サービスに興味を持っている顕在層にアプローチできるのが特徴です。

他の広告、例えばInstagramやFacebook面に配信できるMeta広告やSmartNews広告などは、基本的にユーザーの興味関心に合わせてターゲティングを行う、まだニーズや悩みが顕在化していない潜在層向けのアプローチです。そのため、獲得目的であれば、リスティング広告に比べると費用対効果は良くないケースが大半です。

他広告と比べて少額予算でも効果がでやすい

リスティングは顕在層に広告を配信できて、かつクリック課金制のため、少額予算でも成果が出やすいです。まずは少額予算で配信して、効果が良いようであれば増額していくといった対応も可能なので、スモールスタートしやすい施策です。

主に潜在層向けの施策であるSNS広告などは、まとまった予算を投下しないと獲得に関しては効果がでないケースも多いです。

ご予算が限られている場合は、まずはGoogleのリスティング広告を実施しましょう。

他広告とは異なりビジュアルでの訴求はできない

リスティング広告はテキストメインで訴求を行う広告です。商品イメージを視覚的にアプローチしたい場合やブランディングに重きを置く場合は、画像や動画で広告配信が可能なSNS広告などの他の手法も活用する必要があります。

ちなみにですが、Google広告では画像アセットと呼ばれる機能で関連性の高い画像を表示することは可能です。詳しくは『Google広告の画像アセット（画像表示オプション）のサイズや枚数の規定、設定方法を解説』の記事をご覧ください。

ビジュアルでの訴求はSNS広告などに劣るものの、費用対効果や少額予算で成果を出せることを考えると、獲得目的であればGoogleのリスティング広告の実施優先度はWeb広告の中で最も高いです。

Googleリスティング広告の配信までの8ステップを画像付きで解説

ここでは、初心者の方向けにGoogle広告の配信における具体的な手順を解説します。管理画面の画像付きで説明するので、参考にしていただきながら進めてみてください。

1.アカウントの作成

Google広告のサイトにアクセスし、右上の「今すぐ開始」のボタンを押します。

次の画面でメールアドレスを入力します。

続いてアカウントのパスワードを入力します。

2.キャンペーンの作成

次にキャンペーン作成画面が表示されます。「最初のキャンペーンを作成」をクリックします。

「ビジネスの名前」に会社名や事業名を入力しましょう。
サイトをお持ちの方は「ウェブサイト」を選択して、自社のサイトURLを入力しましょう。

サイトをお持ちでない場合は、電話番号を選択し、入力してください。商材がアプリの場合は「アプリのダウンロードページ」でも可です。

続いて表示される上図のページは特に設定なしで、「次へ」を選んでいただいて問題ないです。

キャンペーンの目標の画面では「スキップ」をクリックします。目標を選択すると、自動でP-MAXと呼ばれるメニューになるので、一旦「スキップ」を押します。

「キャンペーンタイプを選択」の画面に移ります。リスティング広告を配信したい場合は、「検索」を選択してください。

3.キーワードの設定

キャンペーンを作成終了した後、キーワードの入力画面になります。選定したキーワードを登録しましょう。キーワードの選定の方法は『【決定版】リスティング広告で成果を出すキーワード選定｜簡単6ステップでわかりやすく解説』で詳しく解説しております。

登録の際に注意点があります。

マッチタイプと呼ばれるキーワードの拡張性を決める機能があり、Google広告では管理画面でマッチタイプを設定する際に、キーワードに記号を付与する必要があります。

マッチタイプ	記号	例
完全一致	[]	[リスティング広告]
フレーズ一致	“”	“リスティング広告”
部分一致	記号の付与は必要なし	リスティング広告

マッチタイプについては『マッチタイプを徹底解説！3種類の違いと正しい使い分け方とは？』で詳しく解説しておりますので、必ずご覧ください。『キーワードのマッチタイプについて – Google 広告 ヘルプ』も合わせてご確認ください。

初めてリスティングを開始される方は、全キーワードについて「フレーズ一致」の設定で問題ないです。フレーズ一致は、キーワードと同じ意味の検索語句をユーザーが入力した際に広告配信ができます。フレーズ一致については『フレーズ一致とは？リスティング広告での使い方や記号について詳しく解説』で詳しく解説しております。

例えば「青汁　通販」というキーワードをフレーズ一致で登録した場合、下記のような広告表示のイメージになります。

カテゴリ	ユーザーが検索した際に広告表示する検索語句
同じ意味	青汁 ネット購入、青汁 購入、青汁 買いたい、安い 青汁 通販

フレーズ一致の設定の際には、キーワードの最初と末尾に「”」の記号を付与するのを忘れずに行いましょう。

『フレーズ一致: 定義 – Google 広告 ヘルプ』も合わせてご確認ください。

4.ターゲットの設定

次にターゲット設定を行います。地域はリスティング広告を配信するエリアを、言語は国内への日本人向けの配信であれば「日本語」を選択しましょう。

地域と言語の設定が完了したと仮定して、「オーディエンス」の設定に移ります。右端のペンマークを押してください。

リスティング広告では、オーディエンスセグメントは何も設定しなくても問題ないです。

キーワードを検索したユーザーに対して配信するため、オーディエンスの属性を設定してしまうと、確度の高いユーザーへの広告配信機会の損失につながる可能性もあるためです。

配信開始後に、進捗を見ながらオーディエンスセグメントを絞って効果改善を狙うのは1つの手ではあります。

最後にネットワークの設定になります。今回はリスティング広告の配信になるので「Googleディスプレイネットワークを含める」のチェックは必ず外しましょう。

チェックを入れたままであると、ご予算が検索結果以外の画面に配信される可能性があります。

また、「Google検索パートナーを含める」はチェックを入れたままで問題ないです。Google 検索パートナーは、Google と提携して検索結果に広告を掲載する検索ネットワークのサイトです。配信先が広がるという認識で問題ありません。

▼検索パートナーの一例
・BIGLOBE
・goo
・AllAbout
・nifty
・livedoor
・Rakuten Infoseek
・価格.com
・OCN

設定が完了したら「次へ」を押して、広告の作成に移行します。

5.広告作成

続いて広告を作成します。

「最終ページURL」にリンク先のURLを入力します。表示URLのパスには商品やサービスを示す言葉を入れます。表示URLのパスは下記のように表示されます。クリック率の向上に寄与するので設定しましょう。

続いて広告見出しを設定します。半角30文字以内で最大15個まで登録が可能です。上限の15個まで設定することで広告効果を高められます。

説明文も登録しましょう。説明文は最大4個まで登録が可能です。説明文も同じく上限の4個まで登録しましょう。

登録した広告見出しと説明文をGoogleがデータに基づき自動で組み合わせて最適な配信を行います。これはレスポンシブ検索広告と呼ばれるリスティングの広告形式になります。

詳しくは『レスポンシブ検索広告とは？効果的な設定方法を解説【 24年最新】」の記事をご覧ください。

その他のアセットタイプでは、広告アセット（広告表示オプション）と呼ばれる機能を登録します。広告アセットとは、広告文の他に追加のテキストやリンク・電話番号などを表示可能な機能です。広告文では訴求しきれない内容を盛り込むことができると、広告の視認性も上がり、クリック率も向上する可能性が高まります。

『【Google 広告】広告アセットとは？全14種類の設定方法やメリットを解説』の記事で詳しく解説しております。

以上が広告の作成になります。魅力的な広告文の作成方法については『リスティング広告のクリック率を上げる広告文のコツ11選｜NG例とOK例で徹底解説！』の記事で詳しく解説しております。

6.入札戦略の設定

続いて入札戦略の設定を行います。

入札戦略は、広告キャンペーンで重きをおきたい指標を選んで、それに応じた最適化を狙う単価設定を実施します。例えば「クリック数」を選択すると、クリック数が最大になるように入札の戦略が行われます。

選択可能な項目は、「コンバージョン」「コンバージョン値」「クリック数」「インプレッションシェア」の4つです。コンバージョン・コンバージョン値を選ぶ場合は、別途コンバージョントラッキングの設定が必要になるので注意です。

広告の配信開始時はデータが溜まっていない状況なので、まずはサイトにクリックを最大限集める「クリック数」を選択いただければ問題ないです。

7.予算とお支払情報の設定

最後に予算の設定を行います。Googleから3パターンの日予算が推奨されますが、「カスタム予算の設定」で自由に日予算を設定可能です。まずは広告予算を配信日数で割り、1日の日予算を算出して入力すれば問題ないです。

続いてタイムゾーンを設定します。デフォルトで日本になっているので、そのままで問題ないです。

「お支払プロファイル」で住所や会社名などを設定した後、「お支払方法」でクレジットカードの情報などを入力しましょう。

最後に右下の「送信」を押して完了です。送信の真上にある2つの設問については、自由に選択して問題ないです。

8.広告審査

以上のプロセスで、Googleのリスティング広告の入稿作業は完了です。入稿が完了すると広告の内容に関してGoogleが審査を行います。広告見出し・説明文・キーワード・リンク先ページなどに問題がないかをチェックします。

Googleのリスティング広告の場合は、1営業日以内に審査が完了し、配信が開始されるケースが大半です。

リスティング広告のやり方については『リスティング広告のやり方を徹底解説｜今すぐ始められる7ステップ』の記事でも詳しく解説しております。

また、広告の成果を計測する上で広告のタグの設定も必須です。設定方法については『Google広告のタグの設置・作動の確認方法を解説【画像付き】』をご確認ください。

Googleのリスティング広告で設定・活用すべき項目6つ

Googleのリスティング広告の配信にあたって、設定・活用すべき項目を6つ紹介します。

1.除外キーワードの設定

除外キーワードとは、ある特定のキーワードを含む検索語句に対して、あらかじめ広告が表示されないように設定する機能です。この機能を利用すると、自社の商品やサービスに関連性の低い検索への広告配信をすることなく、広告費用を効率的に活用し、高いコンバージョン率の達成を目指すことが可能です。

例えば上図のように「やり方」という語句を除外キーワードに設定した場合、「やり方」が含まれた検索語句では広告が非表示になります。

除外キーワードの詳細やGoogleのリスティング広告での設定方法は『除外キーワード設定で効果を最大化！初心者でもわかる選び方と活用法』で詳しく解説してます。

『除外キーワードについて – Google 広告 ヘルプ』も合わせてご確認ください

2.キーワードプランナーの活用

Google社が提供する無料サービスのキーワードプランナーも積極的に活用しましょう。キーワードプランナーとは、キーワードの調査が可能なツールです。

具体的には、自社サービスと関連するキーワードを探せたり、キーワードの検索数を算出できたり、リスティング広告のキーワード選定に役立つツールです。

検索数やおおよそのクリック単価も算出可能なので、出てきた情報を元に月の予算も立てやすくなります。

また、キーワードプランナーの特徴として、ユーザーが興味のある関連キーワードも同時に表示できます。例えば「自動車学校」のキーワードを入れると、そのキーワードを検索している人が他にも検索しているであろう「教習所」「普通免許」など、「自動車学校」が含まれないキーワードも提示してくれます。

3.リマーケティングリストの活用

リマーケティングは、一度サイトに訪問したユーザーに広告を出稿する手法です。一度サイトに訪問しているので、より自社サービスや商品の購入確度が高いユーザーにアプローチが可能です。

リマーケティングを行う場合、配信対象となるユーザーのリストをGoogle広告で登録します。リマーケティングリストは自身で作成、またはGoogle側で自動生成されたものが利用できます。

詳しくは公式のヘルプページもご覧ください。
標準の Google 広告リマーケティング – タグ マネージャー ヘルプ

4.広告アセット（広告表示オプション）の設定

広告アセットを網羅的に設定すると、広告の掲載順位が決まる広告ランクが高まり、上位掲載される可能性が高まります。

広告ランクの詳細は『広告ランクを上げる方法を現役運用者が徹底解説！上位表示の秘訣5つ』の記事をご覧ください。

また、広告アセットを設定することで、広告の視認性が高まり、ユーザーが得られる情報も増えるので、この機能は積極的に活用しましょう。

詳しくは『【Google 広告】広告アセットとは？全14種類の設定方法やメリットを解説』の記事をご覧ください。

5.動的検索広告の使用

動的検索広告（DSA）は、リスティング広告の効果を最大化できる手法です。従来の検索広告では、広告主がキーワードを設定し、各キーワードに対応する広告文を手動で設定する必要がありました。しかし、動的検索広告は広告主のサイトコンテンツをリアルタイムで解析し、ユーザーの検索語句に最も適した広告を自動生成し表示します。

この手法により、広告主は手間を大幅に削減しながら、広告の関連性を高めることが可能になります。

また、獲得につながる思わぬキーワードも発掘できる可能性もあるので、コンバージョン数を拡大したい際は是非活用しましょう。

詳しくは『Google動的検索広告（DSA）とは？メリットと設定方法を解説」の記事をご覧ください。『動的検索広告について – Google 広告 ヘルプ』も合わせてご確認ください。

6.自動入札の設定

Google広告を運用したい場合は、自動入札の設定も必須です。自動入札とはGoogleがデータを元に、最適な入札価格を決定する機能です。

前述の通り、配信開始時はデータが溜まっていないため、コンバージョンの獲得目的であってもまずは「クリック数」の最大化で入札戦略を設定するのがおすすめです。

コンバージョンの母数が溜まってきたら、コンバージョン数最大化や目標コンバージョン単価を設定しましょう。

下記の記事も合わせてご確認ください。
・「クリック数の最大化」入札戦略について – Google 広告 ヘルプ
・目標インプレッション シェアに基づく入札について – Google 広告 ヘルプ
・「コンバージョン数の最大化」による入札について – Google 広告 ヘルプ
・「コンバージョン値の最大化」入札戦略について – Google 広告 ヘルプ

Googleのリスティング広告で成果を出すための4ステップ

Googleのリスティング広告の設定方法や活用すべき項目を解説してきました。ただし、ここまでのお話は最低限実施いただきたいことです。

ここからは、さらに成果を出す上で必要な4つのステップを解説します。イメージがつきやすいように比較的安価だが宿泊施設は無い個室サウナで集客を行うと仮定して、リスティング広告の戦略を立案します。

1.達成すべき目的・目標とKPIの設定

まずは、達成すべき自社の目的・目標を設定しましょう。

自社サービスの販売促進・認知拡大といった大枠でとらえた目的から、商品のEC上の売上拡大やサイトでのリード獲得などより具体的な目的・目標設定もよいでしょう。

その目的・目標設定に対して、中間ゴールとなるKPIを定める必要があります。

目標が売上高の場合は、KPIは商品購入数や問い合わせ数になります。KPIを立てる際の注意点としては、なるべく数値化可能な指標にしましょう。数値化していないと進捗を追えないので、KPIとしては不適切です。

今回の個室サウナで目的・目標・KPIを設定する場合、下記のような内容になります。

2.ターゲットを明確にするために3C分析を行う

3C分析とはCustomer（市場）、Company（自社）、Competitor（競合）の3つの観点を踏まえて自社の現状を分析するフレームワークのことをさします。

自社の商品が属している市場の状況や自社の優位性・ユーザーから好まれている点、競合のサービスや施策状況を分析した上で、自社が狙うべきターゲットとなるユーザーを明らかにします。

そして、ターゲットとなり得るユーザーが、普段どのようなことを考えて行動しているか、どのようなメディアをみているか、商品を比較検討する際にどんな感情・気持ちの変化があるのかを分析しましょう。

3C分析は情報収集や分析に多大な時間がかかるため、工数を押さえて実行したい方はChatGPTで3C分析する方法を解説した『ChatGPTで3C分析を簡単に行う方法を解説【プロンプト付き】」をご覧ください。

今回の個室サウナで3C分析とターゲット設定を行う場合、下記のような内容になります。

3.目的やターゲット設定を踏まえて戦略を立てる

ここまで来たら戦略立案まであと少しです。

最後に目的や目標、KPIと設定したターゲットを踏まえながら、目的を達成するための方針を立てます。リスティングの場合は、具体的に「誰に何を伝えるか」という方針が決まれば、それが戦略になります。

今回の個室サウナで集客する場合のリスティング広告戦略の立案例です。

詳しくは『リスティング広告戦略の全て｜競合に打ち勝つ戦略立案の方法を公開！」をご覧ください。

4.配信後はデータの分析と改善PDCAを回す

Googleのリスティング広告は配信したら終わり、ではなく、配信データを分析した上で効果改善を行っていくことが必要です。

リスティング広告の分析はパフォーマンスを把握し、効果が良くなっている要因・悪くなっている要因を特定して、改善を行うために実行します。例えば下記のような目的が考えられます。

・コンバージョン単価（CPA）を改善するために、悪化した要因を特定する
・コンバージョン率を改善するために、悪化した要因を特定する

特定した要因に対して、最適な改善施策を実行しましょう。

具体的な分析方法については、『リスティング広告の分析方法と注意すべきポイント｜効果改善につながる分析』の記事で解説しております。

コンバージョン率の改善方法は『リスティング広告のコンバージョン率（CVR）を劇的に改善する方法』の記事をご覧ください。

弊社のGoogleリスティング広告の運用事例

リスティング広告でECに集客し、目標CPAに対して140%達成

課題	ECの立ち上げにあたり新規顧客を獲得する必要があった。
実施施策	・リスティング広告を配信。 ・ターゲットを踏まえた戦略立案を行い、戦略に基づいて最適なキーワードや広告文を設定。 ・キーワードのマッチタイプをフレーズ一致から部分一致に変更し、コンバージョン数を拡大。
成果	・コンバージョン数を伸ばしながら、目標のCPAに対して140%達成。

EC立ち上げ時に新規顧客を集客する必要がありました。そこで、弊社にご依頼いただき、最優先の施策としてGoogleのリスティング広告に取り組みました。

目的や目標の設定から、それらを達成するための戦略立案を行い、最適なキーワードや広告文を設定しました。配信開始時はフレーズ一致のマッチタイプで配信していましたが、目標のCPAに対して効率よく獲得できていたため、マッチタイプを部分一致に変更。多少のCPA上昇はあったものの、目標CPA内で効率維持しながら獲得件数を新調しました。

結果として、件数を伸ばしながら目標CPAに対して140%で着地しました。

※マッチタイプとは、キーワードの拡張性を調整する機能になります。詳しくは『マッチタイプを徹底解説！3種類の違いと正しい使い分け方とは？』の記事をご覧ください。

まとめ：まずはGoogleのリスティング広告から始めよう

Googleのリスティング広告の基本や設定方法、成果を出すポイント、事例などを解説しました。Googleのリスティング広告は顕在層ユーザーにアプローチできる広告なので、費用対効果が高い施策です。

Web広告を実施する際は、まずGoogleのリスティング広告から始めましょう。

皆さんも、この記事で紹介した方法やコツを実践し、Googleのリスティング広告の運用に取り組んでみてください。適切な広告運用によって、売上拡大と事業の成長を実現しましょう。

Googleのリスティング広告に関するよくある質問

Q.Googleのリスティング広告とはどのような広告ですか？

A.Googleでユーザーが検索したキーワードに連動して表示される検索連動型広告です。詳しくは「Googleのリスティング広告の特徴4点」をご覧ください。

Q.Googleのリスティング広告はいくらから出稿可能ですか？

A.Googleのリスティング広告は、最低出稿額が無いため、自由に設定することができます。少額予算でも配信が可能です。ただし、目的や目標によって最適な予算が決まってくるので、詳しくは「リスティング広告に必要な予算の決め方」をご確認ください。

Q.リスティング広告はどの媒体から始めるべきですか？

A.基本的にはユーザーの利用率が高いGoogle広告を優先しましょう。ただし、Yahoo!広告は高齢層の利用率が高いという傾向があるので、自社の商材やターゲットによって使い分けましょう。詳しくは「リスティング広告の主要な媒体の種類は3つ」で解説してます。