中小企業がWebマーケティングで成果を出す方法【プロが監修】

 
 

この記事でわかること

  • 中小企業でWebマーケティングを実施するべき理由
  • 中小企業でWebマーケティングを実施する際に決めておくべきこと
  • 中小企業で圧倒的な成果を出すためのWebマーケティング施策
  • 中小企業はWebマーケティングを内製化するべきか外注するべきか
谷田 朋貴

監修者プロフィール

谷田 朋貴

一橋大学卒業後、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社、Web専業広告代理店を経て、株式会社電通デジタルに入社。アカウントプランナーとして国内の大手クライアントに対し、運用型広告を中心にデジタル全体のプロモーション施策の戦略立案・実行に従事。2023年12月、株式会社アドカルを創業。

Webマーケティングは、中小企業でも売上や利益を拡大する上で必須の戦術になります。自社のサービスや商品をWeb広告やSNS運用、メルマガなどを活用してユーザーに広めることで、売上・利益の拡大につなげることができます。

ですが、目的やターゲットを定めず、Webマーケティングに取り組んでも成果につなげることはできません。

また、Webマーケティングにも施策が様々あるため、どの施策を実施すればいいのかという問題や、内製化するか広告代理店に委託するかといった問題もあります。

本記事では、中小企業がWebマーケティングで圧倒的な成果を出す方法やポイントについて説明します。この記事を読んでいただければ中小企業でのWebマーケティングで成果を出すための方法が分かり、貴社の成功に繋げることができます。

目次

ここでは中小企業がWebマーケティングを活用すべき3つの理由について解説します。

・Webを活用している多くのユーザーにアプローチが可能
・低予算で売上拡大につなげることができる
・Webマーケティングはリアルタイムで効果計測ができる

Web上の多くのユーザーにアプローチが可能

インターネットが人々の生活に浸透し、今や大半のユーザーがWebを活用しています。

ユーザーとの接点を増やす上でもWeb広告を活用し、Web上でしっかりアプローチしていくことが必須です。

低予算で売上拡大につなげることができる

Webマーケティング施策の中でも、運用型広告と呼ばれるWeb広告は少額の予算でも始められる施策です。

また、少額の予算でもサービス・商品の購入確度の高いユーザーにターゲットを絞って広告配信することが可能なので、Web広告は費用対効果の面でも期待できます。

Webマーケティングはリアルタイムで効果計測ができる

Web広告やSEO対策を始めとするWebマーケティング施策はTVCMや新聞、ラジオなどのマス広告とは異なり、効果計測がしやすいという特徴があります。

投資したご予算がどの程度成果に結びついたのかをリアルタイムに数値で把握できるので、不必要な投資をせずに効果検証することが可能です。

ここでは、中小企業でWebマーケティング施策を実施する際に決めておくべきことを3点お話しします。

・Webマーケティングを実施する目的とターゲット設定
・Webマーケティング施策の目標値
・Webマーケティング施策の実施期間とご予算の目安

実施する目的とターゲット設定

Webマーケティング施策を実施する上で、実施の「目的」を設定することが重要です。

具体的には下記のような目的設定が考えられるでしょう。

「新サービスの認知拡大と自社サービス名での検索数の増加を目的に実施したい」
「自社EC上での商品売上を拡大するためにWeb広告を実施したい」
「LINEの公式アカウントの友だち数を増やすためにWeb広告を実施したい」

目的に応じて、実施すべきWebマーケティング施策のメニューや追うべき指標も変わるため、まずは解像度高く実施目的を設定しましょう。

また、目的を達成するためのターゲット設定も重要です。

誰に自社のサービスや商品を買ってほしいかを明確にしないと、その人たちに何をコミュニケーションで伝えるかを決めることができません。

よくラブレターで例えられることが多いですが、日々多くのラブレター(広告やコミュニケーション)を受け取っているユーザーに対して、自社のサービスを誰にどのようなアプローチでどんな内容のラブレターを書けば、顧客になってもらえるでしょうか?

施策の目標値

Webマーケティング施策の目標値の設定も重要です。

定めた目的に応じて、具体的にどのぐらいの期間でどの程度の成果が出れば良いか、施策の目標値を設定する必要があります。

例えば自社EC上での商品購入の拡大が目的なのであれば、1カ月で●円の投資に対して、Web広告で▲件の購入コンバージョン、あるいはROAS(広告経由での売上/広告への投資)が〇%以上といった具体的な数値も交えて目標を定めます。

Webマーケティング施策を実施する目的や貴社のビジネスモデルを加味して、設定しましょう。

余談ですが、この際に物理的に達成不可能な目標を定めてしまうと、特に広告代理店やコンサル会社に施策実施を依頼する際にお互いに首をしめあう苦しい状況に陥ってしまうので、ストレッチしつつもギリギリ達成を目指せる目標をおくことが重要です。

施策の実施期間とご予算の目安

前述の目的や目標値にも関わってきますが、Webマーケティング施策を実施する期間と大まかなご予算も決めておきましょう。

例えば期間限定のキャンペーンの訴求をWeb広告で行う場合、広告の配信期間も厳密に定める必要があります。

また、ご予算については目標値や1件のコンバージョン獲得(購入など)にかけられるコストを元に算出しましょう。

Webマーケティング施策には様々な媒体やメニューが存在します。

ここでは中小企業で圧倒的な成果を出すためのおすすめのWebマーケティング施策を7つご紹介します。

・Webサイトの運用
・Web広告
・SEO
・MEO
・SNS運用
・メールマーケティング
・YouTubeチャンネル運用

1.Webサイトの運用

Webマーケティングでまず優先度高く実施すべき施策は、自社のWebサイト運用です。

Web広告やSNS運用でユーザーを集客する上で受け皿となるWebサイトは、全てのWebマーケティング施策の基盤となります。

BtoBの企業様においては、Webサイトが自社のサービスや特徴を顧客に伝えるコンテンツになるので、信頼できる会社だと感じてもらえる内容にする必要があります。

また、ユーザー目線で見た際のWebサイト自体の使いやすさの向上や導線の整備も重要です。

2.Web広告

短期間で集客を行いたい場合は、Web広告がおすすめです。

Web広告には、主に以下のような種類があります。

・リスティング広告
・ディスプレイ広告
・SNS広告
・アフィリエイト広告
・YouTube広告を始めとした動画広告

リスティング広告やディスプレイ広告といった運用型広告と呼ばれるWeb広告は、少額の予算でも配信ができるので実施ハードルが低いです。

様々な媒体・メニューがあるので、前述の目的とターゲット設定に合わせて、

3.SEO

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で検索エンジンの最適化を意味します。
自社のWebサイトをGoogle等の検索エンジンで検索した際に上位表示されるようにして、検索からのサイト流入を狙う施策です。

例えば整体院であれば、「地域名×整体」や「地域名×整体×価格」などのキーワードのニーズが大きいため、それらのキーワードでの上位表示を狙います。

SEO対策は短期では効果の出にくい施策ではありますが、長期間の施策継続の結果、検索で上位表示された場合に広告費をかけずに集客をすることが可能になります。

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4.MEO

MEOとは「Map Engine Optimization」の略でマップ検索エンジンの最適化を意味します。

5.SNS運用

InstagramやTikTok、X(旧Twitter)等のSNSアカウントを活用して、自社の認知拡大や顧客獲得につなげることも可能です。

競合のアカウントが実際にどのような投稿をしているのかを調査して、ユーザーの反応が良いクリエイティブを真似てみる、というのも集客の成功につながる有効な方法になります。

また、自社でのLINE公式アカウントの活用もおすすめです。

LINE上での申し込みや問い合わせを可能にすることで、ユーザー視点で利用がしやすくなり、顧客獲得の拡大を狙うことができます。また、自社でキャンペーン等を実施する際にLINE公式アカウントからメッセージ配信を行うことも可能です。

6.メールマーケティング

メールマーケティングは、メールマガジンなどを通じて顧客にアプローチすることが可能です。

既存の顧客に対するリピート促進や見込み客の教育にも活用できる、費用対効果の良いWebマーケティング施策です。

7.YouTubeチャンネル運用

YouTube動画を活用してWeb集客を行う方法もおすすめです。

継続してリソースを投下してチャンネルを運用し、上手く視聴者を集めることができれば、自社への集客につながる可能性があります。


中小企業で成果を出すためのWebマーケティング施策を7つお伝えしましたが、ご予算は無限ではないかと思うので、ここではご予算が限られている場合に優先して取り組むべきWebマーケティング施策をお伝えさせていただきます。

最優先で取り組むべきはWebサイト運用、リスティング広告、SEOの3施策

Webサイト運用はすべてのWebマーケティング施策の基盤、集客の受け皿となるので必須で取り組むべき施策です。

加えて、リスティング広告とSEOも優先して実施しましょう。

リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告です。

特定のキーワードを検索しているサービス利用確度の高いユーザーにアプローチ出来るので、最優先で実施すべきWeb広告になります。

SEOについても成果が出るまでには時間がかかりますが、狙ったKWで上位表示できれば広告費をかけずに集客することが可能であるため、リスティング広告と同時並行で取り組むべき施策です。

中小企業において、Webマーケティング施策を自社で実施するか、外部の支援会社に外注するか、悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。

結論としては「外部の支援会社に任せるべき」ではありますが、ここではそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。

内製化のメリットとデメリット

内製化のメリット

内製化のメリットは下記の通りです。

・社内に知見やノウハウがたまる
・広告費や制作費を抑えられる(外部の支援会社に手数料や制作費を払わなくて良いため)

内製化のデメリット

一方でデメリットは下記の通りです。

・自社での人材リソースがかかる
・業界やWebマーケティング関連の最新情報が手に入りづらい

外注のメリット・デメリット

外注のメリット

外注のメリットは下記の通りです。

・自社のリソースを抑えられる
・最新のWebマーケティング情報が手に入る

外注のデメリット

一方でデメリットは下記の通りです。

・外部の支援会社に払う手数料がかかる
・自社内にWebマーケティングに関するノウハウが蓄積しづらい

結論「外部の支援会社に任せるべき」

上記のように、それぞれメリット・デメリットはありますが、

まずは成果を出すということを重視して、知識・ノウハウがある広告代理店やコンサルなどの支援会社にまずは任せるのが最適解だと考えられます。

自社内での体制が整い、社内でWebマーケティングの知見をためていきたいとなったフェーズで自社内での運用を検討するのが良いと思われます。

それでは、中小企業のWebマーケティングで圧倒的な成果を出すための、支援会社を選ぶ3つのポイントを解説します。

・自社のニーズに合ったWebマーケティング支援会社を選ぶ
・柔軟な対応が可能なWebマーケティング支援会社を選ぶ
・成果にこだわってくれるWebマーケティング支援会社を選ぶ

ご参考になれば幸いです。

1.自社のニーズに合ったWebマーケティング支援会社を選ぶ

Webマーケティング支援会社を選ぶ1つ目のポイントは「自社のニーズに合っているか」です。

各社で対応メニューや料金、契約期間等が異なるので支援会社を比較した上で、自社のニーズを満たす対応を行ってくれるかを確認しましょう。

確認項目検討すべきポイント
提供メニューWeb広告に強いか、制作に強いか、SEOに強いかなど
最低料金いくらの広告費から出稿してくれるか
初期費用初期費用はかかるか
契約期間契約期間の縛りはあるか

2.柔軟な対応が可能なWebマーケティング支援会社を選ぶ

Webマーケティング支援会社を選ぶ際の2つ目のポイントは、「柔軟な対応をしてくれるか」という点です。

大手と中小の広告代理店・コンサル会社にはそれぞれ良さがありますが、中小の支援会社であれば小回りも効きますし、貴社の要望に合わせて柔軟な対応をしてくれるでしょう。

特に大きな広告代理店やコンサル会社様ですと、社内でご予算額が大きなクライアント様をエース級またはそれに近い人材が担当し、相対的にご予算が少額のクライアント様は新人やスキルがまだまだ未熟な社員が担当する場合が多いです。

中小企業様のWebマーケティング施策の実施においては、密なコミュニケーションをとりながら、柔軟な対応もしてくれる中小の広告代理店やコンサル会社がおすすめです。

3.成果にこだわってくれるWebマーケティング支援会社を選ぶ

広告代理店を選ぶ上で大事にしたい3つ目のポイントは、「成果にこだわってくれるか」という点です。

貴社の広告出稿の目的が例えば「前年同月比で売上150%」であれば、その成果が期待できる施策を提案してくれるか、目的を達成する上での課題は解決できるかを確認する必要があります。

また、「契約期間の縛りが無いか」という点にも注意が必要です。

目的が達成できていればよいですが、成果が出ていないのに6カ月の契約期間の縛りがあるので解約できない…、という状況に陥る可能性もあるので注意しましょう。

Q.Webマーケティング施策で成果が出るまでにどの程度の時間がかかりますか?

A.実施する施策によって変わります。例えばリスティング広告等のWeb広告であれば2週間~3週間程度の短期で成果が出る可能性もあります。
一方でSEO対策であれば成果が出るまでに時間がかかるので、3カ月間~6か月間は長い目で見る必要があります。

Q.自社でアプローチするターゲットを考えるところから外部の支援会社に依頼することは可能ですか?

A.可能です。弊社株式会社アドカルでも貴社のターゲットを考えるところからご支援できればと考えておりますので、お気軽にご相談くださいませ。

中小企業でのWebマーケティング施策の実施を検討する際は、下記を意識することで圧倒的な成果を出すことが可能です。

当記事を参考に、貴社のWebマーケティング施策の成果を最大化しましょう。


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