MusicFXの使い方や商用利用の可否について解説|音楽生成AI

 
 

この記事でわかること

  • MusicFXの基本や出来ること
  • MusicFXの利用例について
  • MusicFXは商用利用できるのか
谷田 朋貴

監修者プロフィール

谷田 朋貴

一橋大学卒業後、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社、Web専業広告代理店を経て、株式会社電通デジタルに入社。アカウントプランナーとして国内の大手クライアントに対し、運用型広告を中心にデジタル全体のプロモーション施策の戦略立案・実行に従事。2023年12月、株式会社アドカルを創業。

生成AIに興味を持って調べている中で、

「MusicFXって何?」
「MusicFXで何ができるの?」
「MusicFXはマーケティングに活用できる?」

といった疑問を持たれている方向けにMusicFXの基本や出来ること、利用例について解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

※引用:MusicFX

MusicFXはGoogleが開発した革新的な音楽生成AIツールであり、テキストベースのプロンプトを使用してユーザーが思い描く音楽を作成できるプラットフォームです。このツールは、GoogleのAI Test Kitchenの一環として提供され、MusicLMとSynthIDの技術を基に構築されています。MusicFXでは、ユーザーがジャンル、テンポ、楽器の種類など、音楽に関する具体的な指示をテキストで入力することで、オリジナルの楽曲を生成することが可能です​​​​​​。

MusicFXは、さまざまな音楽的要素を組み合わせることで、ユーザーが独自の音楽を容易に作成できるように設計されています。また、MusicFXによって生成された楽曲には、SynthIDによるユニークなデジタルウォーターマークが付与され、音楽産業における著作権と知的財産の保護を重視しています​​。

テキストベースの音楽生成

MusicFXは、ユーザーが入力したテキストプロンプトに基づいて音楽を生成します。ユーザーは具体的な音楽ジャンル、テンポ、楽器の選択など、様々な音楽的要素を指定できます。

クリエイティブなプロンプトのサポート

MusicFXは、ユーザーがよりクリエイティブなプロンプトを探求できるように、関連する単語や代替の記述子の提案も可能です。これにより、ユーザーは音楽制作の過程で新しいアイデアを発見できます。

デジタルウォーターマークによるトラックの識別

生成された音楽トラックには、SynthID技術を用いてユニークなデジタルウォーターマークが付与され、MusicFXから生成されたことが明確になります。

著作権違反の回避

特定のアーティストや楽曲に言及するプロンプトを使用した音楽の生成を避けることで、著作権違反のリスクを最小限に抑えます。MusicFXは、知的財産の保護に細心の注意を払いながら、ユーザーが安心してクリエイティブな作業を行える環境を提供しています。

MusicFXには「通常モード」と「DJモード」の2種類のモードがあります。

それぞれの使い方について詳しく解説します。

通常モード

通常モードの使い方

ユーザーは、希望する音楽スタイルや感情、使用したい楽器などをテキストプロンプトとして入力します。MusicFXは、そのプロンプトを基にオリジナルの音楽トラックを生成します。

実際の画面を用いて使用方法を解説します。


①上部の「DJ mode」はオフにします。オフにすると通常モードとなります。
②枠内に使用する楽器や音楽スタイル、感情などを入力しましょう。
③下部におすすめの楽器や音楽スタイルなどをMusicFXがレコメンドしてくれます。
④「Generate」を押すとプロンプトに合わせて曲を作成してくれます。

画面の右側に「GUITAR CHILL」の曲が生成されました。

「Setting」のボタンを押すと、下図のような画面が表示されます。

・Seed:シードがアンロックされ、バリエーションが増えます。

・Track length:曲の長さを30、50、70秒から選ぶことが可能です。

・Looping:トラックの最初と最後をつなぎ合わせて、エンドレスに再生が可能になります。

各設定を駆使しながら目的に合った曲を作成してみましょう。

DJモード

DJモードの使い方

DJモードでは、ユーザーはより細かい設定が可能で、複数のトラックを重ね合わせたり、特定の楽器の音色を微調整することができます。

実際の画面を用いて使用方法を解説します。

①上部の「DJ mode」をオンにします。
②通常モードと同様に、使用する楽器や音楽スタイル、感情などを入力しましょう。スライダーで各要素の大きさを調整可能です。最大10個まで入力できます。
③下部におすすめの楽器や音楽スタイルなどをMusicFXがレコメンドしてくれます。

画面右側で曲が生成されます。

現時点では生成された音楽の商用利用可否については明記されていないため、使用NGではないですが、注意して取り扱う必要があります。

ちなみに特定のアーティストに言及したり、ボーカルを含む特定のクエリに対しては音楽が生成できないようになっております。

MusicFXは、その先進的な音楽生成AIを利用して、マーケティング戦略に革命をもたらす可能性を秘めています。以下では、MusicFXをマーケティングに活用する方法についてのアイデアと戦略を紹介します。

①ブランディングとアイデンティティの強化

MusicFXを使用してブランド固有のサウンドを作成し、企業のアイデンティティを強化します。オリジナルの音楽は、ブランドの認知度を高め、消費者の記憶に残りやすくなります。

②ソーシャルメディアキャンペーン

MusicFXで作成したオリジナル音楽をソーシャルメディアキャンペーンに利用することで、コンテンツの魅力を高め、エンゲージメントを促進します。特に、音楽は感情を動かし、共感を呼び起こす力があるため、SNSに投稿する動画などと組み合わせることで強力なメッセージを伝えることができます。

③製品やサービスのプロモーション

製品のローンチやサービスのプロモーションにMusicFXで作成した音楽を背景に使用します。オリジナルの音楽は、広告やプロモーションビデオの印象を強化し、ターゲットオーディエンスの注意を引くのに役立ちます。

④カスタマイズされた顧客体験の提供

MusicFXを活用して、顧客の好みや行動に基づいたカスタマイズされた音楽を提供することで、よりパーソナライズされたショッピング体験やサービスを実現します。これにより、顧客満足度の向上とロイヤリティの強化が期待できます。

⑤イベントや展示会での活用

企業イベントや展示会でMusicFXを使用して作成した音楽を流すことで、来場者に独特の体験を提供します。音楽はイベントの雰囲気を高め、ブランドメッセージの伝達をサポートします。

Q.MusicFXはスマホで利用可能?

利用可能です。PC版と同様の内容を利用できます。

Q.日本語で利用可能?

日本語での利用は不可です。現時点では英語のみの対応となります

MusicFXの基本や実施可能なこと、実際の活用例、マーケティングへの活用法について解説しました。

当記事を参考にしていただき、MusicFXを業務の中で活用してみてください。


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