リスティング広告とSEOの違いや使い分け・相乗効果を徹底解説
この記事でわかること
- リスティング広告とSEO対策の概要と違い
- リスティング広告とSEO対策の使い分けの方法
- リスティング広告とSEO対策の併用メリット
「リスティング広告とSEO対策のどちらを実施すべきか」
「リスティング広告とSEO対策の相乗効果はあるのか」
と悩んでいる方向けに本記事では、リスティング広告とSEO対策の違いや使い分け、相乗効果について解説いたします。
是非最後までご覧ください。
目次
リスティング広告の概要と特徴3点
【概要】検索結果の画面に表示されるクリック課金型のWeb広告
リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに連動して表示される検索連動型広告です。※リスティング広告は検索連動型広告とディスプレイ広告がありますが、今回の記事は検索連動型広告に絞ってお話します。
また、リスティング広告はクリック課金型になります。ユーザーに1クリックされるたびに課金が行われます。1クリックの費用は配信するキーワードによって異なります。
リスティング広告の基本や仕組みについては『リスティング広告とは|仕組み・運用・成功の秘訣を初心者向けに解説」の記事をご覧ください。
特徴①短期で効果が出る
リスティング広告の特徴として、上手くいけば短期で効果が出るという点があげられます。広告審査が通れば最短で当日に配信開始できるケースもあります。
直ぐにWebサイトに集客を行って効果を見たいという場合はリスティング広告であれば可能になります。
特徴②掲載順位はコントロール可能
リスティング広告は入札や広告の質が一定担保されていれば、ある程度掲載順位をコントロール可能です。
リスティング広告の掲載順位は「広告ランク」という指標で決まります。つまり、広告ランクが高い広告ほど上位に掲載される仕組みです。広告ランクは以下の公式で決まります。
広告ランク=上限クリック単価× 広告の品質+ 広告表示オプション+ 広告フォーマット
上記の項目を押さえて、リスティング広告を運用することである程度は掲載順位をコントロールすることが可能になります。
広告ランクについては『広告ランクを上げる方法を現役運用者が徹底解説!上位表示の秘訣5つ』の記事で詳しく解説しております。
下記公式ページも合わせてご確認ください。
・広告ランクについて – Google 広告 ヘルプ
・広告の品質について – Google 広告 ヘルプ
・上限クリック単価 – Google 広告 ヘルプ
特徴③広告を停止すればサイト流入は減少する
リスティング広告は広告費をかけてリアルタイムで配信する施策のため、停止をすれば広告は出なくなります。
予算をかけて配信を継続しないとサイト流入が担保できずに売上も低下するため、資産性は無いです。
SEO対策の概要と特徴3点
【概要】ユーザーの求めるコンテンツを磨き、検索順位を上げる
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で検索エンジンの最適化を意味します。
自社のWebサイトをGoogle等の検索エンジンで検索した際に上位表示されるようにして、検索からのサイト流入を狙う施策です。
SEO対策は短期では効果の出にくい施策ではありますが、長期間の施策継続の結果、検索で上位表示された場合に広告費をかけずに集客をすることが可能になります。
では何をすればWebサイトが上位表示されるようになるのでしょうか。
その本質はシンプルで、「ユーザーが求めるサイトコンテンツ」を作ることです。
ユーザーがどのようなニーズでそのキーワードを検索して、どのような情報を求めてサイトにたどり着くのかといったことを考えて、サイトコンテンツを磨き上げることが重要です。
GoogleがSEOに求める内容は検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドにまとまっているので、SEO対策を理解する上で必ず確認しておきましょう。
特徴①効果が出るまでに3カ月~6カ月かかる
SEO対策は効果が出るまでに時間がかかります。狙うキーワードによっては、3カ月~6カ月程度の時間を要することも多々あります。
中長期で成果を見ていく施策になるので、短期で集客に反映したい場合はSEOはベストな手段ではありません。
特徴②掲載順位はコントロール不可
リスティングとは異なり、掲載順位のコントロールは不可です。
「ユーザーが求めるサイトコンテンツ」を作ることで掲載順位の上昇が狙えるのは間違いないのですが、しっかりと対策を行っても上位表示されないケースがあるので、試行錯誤を繰り返す必要があります。
特徴③上位化されれば、継続的にサイト流入がある
SEO対策は上位表示されるまでに3カ月~6カ月以上かかるケースもありますが、上位表示されれば広告費をかけずとも継続して自社のサイトに集客することが可能です。
もちろん、何もしないまま順位がキープし続けられるわけではないので、随時メンテナンスを行うことは必要です。
SEO対策を外注するのであれば、最初は予算を投資ししても成果が見えない状況が続きますが、上位表示さえされれば投資以上のリターンが見込めるので、長い目で対策を行いましょう。
リスティング広告とSEOの違いを比較表で解説
リスティング広告とSEOの違いを比較表にまとめました。
リスティング広告とSEOの使い分け
中長期的に集客したい場合はSEO
中長期で継続的に集客を行いたい場合はSEO対策を優先しましょう。
SEOは資産になるので、最終的にご予算をかけずともサイトに集客してくれる仕組みを築くことができます。
短期的に集客をしたい場合はリスティング広告
短期で集客を拡大したい場合はリスティング広告を優先しましょう。
例えば、期間限定のイベントの集客やECサイトでのキャンペーン実施など、特定の期間に合わせて集客を行いたい場合もリスティング広告がおすすめです。
SEO対策で前もって準備しておくことは可能ですが、上位に表示される保証がないので、リスティング広告の実施を優先しましょう。
対象商材によっても優先度は変わる
成果を得るまでの時間軸以外の判断基準として、商材によってリスティング広告、SEO対策の向き不向きもあります。
商材の単価が低い
商品の単価が低い場合はリスティング広告は不向きです。
リスティングのコンバージョン率はおおよそ1%~3%になります。例えばクリック単価が100円であった場合、広告100クリック×100円=広告費10,000円に対して、商品単価が500円であれば赤字になってしまいます。
具体例を出すと近所の銭湯がリスティング広告を出していないのも上記の理由になります。(効果を計測できないという側面もありますが)
商品単価が安い場合は、リスティング広告よりもSEO対策を行った方が良いケースが多いです。
ユーザーの検索ニーズの幅が狭い
例えば飲食店の場合、
「フレンチ 美味しい 銀座」
「新宿 カレー おすすめ」
のように、ユーザーが検索する際に調べると思われるキーワードの幅が広くありません。(飲食店の場合は食べログやSNSで検索するケースも多いため、なおさら狭いです)
検索ニーズが狭まるほど、対策できるキーワードの数やボリュームが少なく、費用対効果が合わなくなってしまう可能性があるため、SEOとの相性は良くないです。
リスティング広告とSEO対策の併用によるメリット2点
リスティング広告とSEO対策の使い分けの話をしてきましたが、ご予算があれば併用した方が集客の拡大につながります。
ここでは、併用によるメリットを2点お伝えします。
①リスティング広告の結果をSEOのキーワード選定・コンテンツ制作に活用可能
リスティング広告の配信により、ユーザーが検索しているクエリ(キーワード)毎のコンバージョン実績をみることができます。
思いもよらなかったユーザーの検索クエリが獲得につながっていれば、そのクエリを元にSEOのキーワード選定に活かしたり、あるいはコンテンツ内容自体にも反映することが可能です。
②検索面の枠を抑えて流入増が狙える
リスティング広告とSEO対策を併用することによって、検索結果面を2枠抑えることができるので流入増を見込むことができます。
また、リスティング広告はクリックした後の遷移先のページを設定できるため、同じキーワードで施策を実施したとしても、SEOとは別のページに遷移させるといったことも可能です。
リスティング広告とSEO対策の使い分け・併用に関するよくある質問
Q.SEO対策で上位表示ができるまでリスティング広告を配信するといった施策も有効ですか?
Q.はい、有効です。SEO対策で上位表示ができるまでには時間がかかるため、その間の機会損失を防ぐためにリスティング広告で集客を行うのは有効な手段です。
Q.SEO対策で順位が上がりにくい業界はありますか?その場合はリスティング広告を優先するべきですか?
A.YMYLと呼ばれるお金や医療、健康や法律などの人の将来的な幸福や人生に大きく影響を与えるジャンルは他のジャンルよりも厳格な基準でSEOの評価がなされるため、上位表示のハードルはより高いです。ご予算があれば、SEO対策は並行して進めつつ、リスティング広告を実施するのが良いでしょう。
Q.リスティング広告の配信やSEO対策を外部の支援会社に依頼した場合、どれぐらいの費用がかかりますか?
A.リスティング広告は目標のCV数やCPA、売上から逆算して、狙うべきキーワードや投資する予算を決めますが、数万円の少額予算から配信することも可能です。
SEOに関しては狙うべきKWや対策内容によって費用は異なるので一概には言えないですが、月額10万円~50万円程度かかるケースが多いです。
まとめ
リスティング広告とSEO対策の違いや特徴を理解し、貴社のご予算や目的に応じて使い分け・併用を行うことが重要です。
当記事を参考に貴社の目的に合わせて適切な施策を実行しましょう。
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