SEO対策のキーワード選定の方法|選び方や具体例を解説【図解付き】

 
 

この記事でわかること

  • SEOキーワードを選定する手順について
  • SEOキーワードの選定のポイント
  • SEOキーワードの選定における注意点
谷田 朋貴

監修者プロフィール

谷田 朋貴

一橋大学卒業後、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社、Web専業広告代理店を経て、株式会社電通デジタルに入社。アカウントプランナーとして国内の大手クライアントに対し、運用型広告を中心にデジタル全体のプロモーション施策の戦略立案・実行に従事。2023年12月、株式会社アドカルを創業。

Web集客にはSEO対策が効果的です。

SEO対策に取り組む際にまず初めに行うのがキーワード選定です。
キーワード選定を誤ってしまうと、対策してもなかなか上位表示されないという状況に陥る可能性があります。

本記事では、SEO対策の成功につながるキーワード選定の方法をご紹介いたします。

この記事を読んでいただければ中小企業で実施すべきSEO対策のキーワード選定の方法が分かり、売上拡大に繋げることができると考えております。

SEO対策の全体像やSEO対策を実施するメリットなど、基本を押さえたい方は下記の記事をご覧ください。

SEO対策におけるキーワードの選定手順は下記の通りになります。

順を追ってSEOで勝てるキーワード選定の方法を具体的にお伝えしていきます。

まずは、自社のサービスやサイトのトピック、SEO対策を行う目的を踏まえてターゲット設定をしましょう。

ターゲット設定を明確にすることで、記事でユーザーに伝えるべきことが初めて分かります。

ここのターゲット設定の質が低いとSEO対策の失敗につながります。

ターゲットが決まったら次はメインキーワードの選定です。
ここでは、メインキーワードの選定方法を解説します。

ターゲットが検索する可能性のあるメインキーワードをピックアップ

設定したターゲットのカスタマージャーニーを想像しながら、検索される可能性のあるメインキーワードをピックアップしましょう。

メインキーワードとは、対策するキーワードを選定する上で大きなカテゴリを表すキーワードになります。

たとえば、メインキーワードの例として「SEO対策」などの大きな括りのキーワードがあげられます。
後のキーワード選定の手順でそのメインキーワードから派生した細かいキーワード(例「中小企業 SEO対策」など)を洗い出すので、一旦は難しく考えず検討しましょう。

ここでは候補となるキーワードを洗い出す方法をお伝えします。

・ツールを活用しキーワードを洗い出す
・サジェストキーワードの活用
・Googleの再検索キーワードの追加
・言い換えキーワードの追加

是非最後までご覧ください。

ツールを活用しキーワードを洗い出す


Ubersuggestのキーワード抽出画面

明らかに無関係のキーワードは除きつつ、ツールで抽出したキーワードをダウンロードし、エクセルシートやスプレッドシートにまとめましょう。
下記のようなイメージで整理できていればOKです。

サジェストキーワードの活用

ツールで抽出したキーワード以外にも検索可能性のあるキーワードを追加していきます。

まず最初に追加するのが「サジェストキーワード」です。

下記のようにGoogleの検索窓にキーワードを入れた際に下部に表示されるキーワードのことを指します。

基本的にサジェストキーワードは、ユーザーが検索している頻度や検索窓に入れたキーワードとの関連度合いによって表示されています。

このサジェストキーワードもSEO対策で上位表示が狙えるキーワードの可能性があるので、前述のツールで検索ボリューム等を確認しつつ、候補のキーワード一覧に加えましょう。

Googleの再検索キーワードの追加

さらに追加が検討できるキーワードが「再検索キーワード」です。

下記の通り、Googleの検索結果の画面に表示されている下図の関連性の高いキーワードを指します。

サジェストキーワードと再検索キーワードは、検索ユーザーの目につくタイミングが異なります。

サジェストキーワードは、検索キーワードを入力しているタイミングで表示されるのに対して、再検索キーワードは検索した後の検索結果画面上に表示されます。

再検索キーワードも上位表示を狙えるキーワードの可能性があるため、キーワード候補に加えましょう。

言い換えキーワードの追加

キーワード候補の言い換えキーワードも、もしあれば追加しましょう。

例えば「SEO対策」であれば「検索 上位表示」等の言い換えキーワードが想定できます。

ターゲットとなるユーザーのニーズや行動を想像し、言い換えキーワードを検討することが重要です。

それでは洗い出したキーワードの候補を分類する作業に移ります。

・競合メディアを参考にする
・Googleの検索画面を確認

競合メディアを参考にしてカテゴリを分ける

自社と同じトピックを扱っている競合メディアを確認し、洗い出したキーワードをどのようなカテゴリのコンテンツで対策しているか確認しましょう。

競合メディアを参考に、候補のKWをカテゴリ毎に分けます。

Googleの検索画面を確認してキーワードの種類を分ける

次にキーワードの種類を判別します。

Googleで該当のキーワードで検索すると、検索窓の下部に「画像」や「ニュース」などの項目が表示されます。

これは「バーティカル検索」と呼ばれ、検索するユーザーの利便性を向上させるために検索対象を絞り込むことができる機能です。

この「バーティカル検索」で表示される項目はそのキーワードを検索するユーザーの行動ニーズによって決められているため、「すべて」の横に並ぶ項目を見ればキーワードをニーズによって分けることができます。

具体的には下記の通り分けることができます。

・動画や画像が並ぶ場合
⇒Doクエリ:何か行動したい

・地図が並ぶ場合
⇒Goクエリ:どこかに行きたい

・ショッピングが並ぶ場合
⇒Buyクエリ:何かを買いたい

・上記以外の項目が並ぶ場合
⇒Knowクエリ:何か知りたい

上記の分類に合わせて、キーワードの種類を下図のように記載します。

最後に候補となるキーワードの優先順位付けを行います。

・検索ボリュームを調べてまずはロングテールキーワードを狙う
・自社の商材に合わせて優先順位付け

検索ボリュームを調べてまずはロングテールキーワードを狙う

ツール等で算出した想定の検索ボリューム数やSEO難易度、実際に検索画面で上位表示されている競合のサイトコンテンツを元に、対策するキーワードの優先順位付けを行っていきます。

まずは一定ボリュームがあって(月間500以上目安)、かつSEO難易度の低いKWから優先度高く取り組むのがおすすめです。

3ワード以上のかけ合わせキーワードは「ロングテールキーワード」と呼ばれ、検索ボリュームが少なくなるため、SEO対策を始める企業様が最初に狙うキーワードとしてはハードルが低いです。

自社の商材に合わせて優先順位付け

さらに、自社で提供しているサービスに合わせてキーワードを優先順位づけしましょう。

例えばSNS広告のサービスを提供している場合は、「SNS アカウント運用」よりも「SNS広告 運用」の方が優先順位は高いです。

キーワードの行動ニーズが購買に近いかどうかで優先順位付け

また、キーワード毎に割り振った「Doクエリ」「Knowクエリ」「Goクエリ」「Buyクエリ」も参考にすることができます。

より購買に近いキーワードであるほどユーザーの購入確度は高いので、サイト上で商品を販売する場合は「Buyクエリ」を優先するというのも1つの手です。

Q.検索ボリュームが多い、SEO難易度の高いキーワードに挑戦するのはNGですか?

A.NGではないですが、優先度は低いです。検索ボリュームが多いキーワードは、多くの大企業が予算を投資して上位表示を狙っているので、成果が出るまでに時間も予算もかかります。まずは、ロングテールキーワード等の難易度が低めのキーワードの対策を優先しましょう。

Q.SEOのキーワードを選定する上で、無料のツールはありますか?

A.Googleのキーワードプランナーは全て無料、ラッコキーワード、Ubbersuggestは一部機能に限られますが無料で活用可能です。

Q.キーワード選定から外部の支援会社に依頼することは可能でしょうか。

もちろん可能です。弊社株式会社アドカルでもSEO対策のご支援をしておりますので、お気軽にご相談くださいませ。

SEO対策におけるキーワード選定では、ターゲット設定やキーワードボリューム、ユーザーの検索ニーズを踏まえた優先順位付けが肝です。

SEO対策は短期では効果の出にくい施策ではありますが、長期間の施策継続の結果、検索で上位表示された場合に広告費をかけずに集客をすることが可能になるので、最初の作業であるキーワード選定は本記事を参考に慎重に検討いただけますと幸いです。

株式会社アドカルは主にSEO対策やWeb広告での集客、生成AIの活用による業務効率化に強みを持った企業です。

貴社のマーケティングパートナーとして、少数精鋭で担当させていただくので、

「リスティング広告で一定集客はできているが、サイトが検索結果に上位表示されていない」
「SEO対策で自社のサイトを上位表示させて検索からの流入を増やし、広告費を抑えたい」
「生成AIを活用してSEO記事を作成したい」

ぜひお気軽にご相談ください。


▼選定したキーワードの記事タイトルへの反映の方法やポイントを知りたい方はこちら